雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

ミモザ。

2009-01-31 16:04:31 | music
ジェネラル・ルージュの興奮が冷めやらないままネットをうろうろしていました。そしたら、堺雅人とゴスペラーズは友達だということが判明してびっくりしております。双方のファンには周知の事実なのかもしれませんが、なるほどなぁと思いました。どちらも早稲田だし、大体同年代だから友達であっても全くおかしくないわけです。雰囲気も何となく似てませんか?あまりバリバリ表に出るというよりは、いつの間にか有名になって、有名になってからの存在感がはすごく大きいというか。そこから、またネットをうろうろしていて、YouTubeでゴスペラーズのちょっと昔のプロモーションビデオなんかを見ておりました。「星屑の街」「街角-on the corner」「ミモザ」などなど。これらの曲は、最近聴いてなかったのですが、やっぱりゴスペラーズはいいですね。

「ミモザ」は自動車のCMとタイアップしてたと思うのですが、聴いた当初より今のほうが切なく聞こえます。その頃は、ゴスペラーズをゆっくり聴くような余裕もなかったのかもしれません。昔、うたばんで、中居君が「一家に一組ゴスペラーズが欲しい」といっていたのを思い出しました。何となく分かる気がします。平井堅も久保田利伸もそれぞれにいいのですが、一人ではハモれない。ゴスペラーズのハーモニーって、本当に気持ちいいんですよね。聴いていてカッコいいなぁと思う歌手って、本当に滅多にお目にかかれませんが、ゴスペラーズはその数少ないユニットの一つです。

ファンクラブに入ってコンサートに行こうかな…と一瞬思いました。ものぐさなので次の瞬間には面倒だと思い直しましたけど。それと、改めて酒井雄二の声はいいなぁと思います。5人の声の中で、やっぱり一番好きです。「ミモザ」の最後にちょっとソロパートがあるのですが、何ていうか、聴いてて切なくなる声です。確かに一家に一組ゴスペラーズがいるといいですよね。今日はこれが聴きたい!とリクエストすると、その場で歌ってくれるとか。もちろん、全く現実的ではないのですが、最近はYouTubeのおかげで、聴きたい時にいつでもゴスペラーズが聴けるようになりました。著作権とか難しいことは分かりませんが、なんとも便利な世の中になりましたね。

血まみれ将軍。

2009-01-31 10:45:21 | books&magazine
「ジェネラル・ルージュの凱旋」、昨夜読み終わりました。やっぱり面白かったです。ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍だそうな…)速水部長のキャラクターがよかったです。現在の日本の医療現場の問題点が書かれているのですが、それはそれとして、小説としても面白いというのがすごいなぁと思います。海堂尊って、現役のお医者さんさそうですが、現役のお医者さんならではの視点というのがあるんだなぁと思いました。今回は、厚生労働省のお役人にしてロジカルモンスターと呼ばれる白鳥圭輔の登場場面が比較的少なく(もちろん、登場する時はやたら派手ですよ)、東城大病院内部でのやり取りが中心になっています。とにかく、登場人物一人一人のキャラクターがとても面白い。チュッパチャプス好きの血まみれ将軍なんて、どこか漫画チックでいいと思いませんか?

実は、本を読み始める前に映画のウェブサイトを見に行ってしまったので、速水部長=堺雅人のイメージが頭をちらついてしまいました。映画のサイトを見なければ、速水部長はもっと違うイメージで読んだかもしれないのですが、堺雅人だと、ちょっとソフトなジェネラル・ルージュになるんですよね。本の中では、もっとハードというかわがままな暴君みたいに描かれていると思うのだけど、堺雅人だと暴君という感じはあまりしないかもしれない。映画は完全に別物だと思ったほうがいいのでしょうね。そもそも、グッチー田口公平がなぜか女性になっていて、しかも設定が若すぎますしね。このシリーズは、40代の上昇志向の全くない万年講師が主人公だから面白かったりするんですけどね。

本と映画でイメージどおりにキャスティングされてるなぁと思うのは、藤原看護師の野際陽子さんぐらいだと思います。チーム・バチスタがTVドラマになったときも全く見ていないのですが、TV版の藤原看護師は名取裕子さんだったらしい。うーん、ちょっと若すぎるかなと思います。藤原さんは年齢を重ねて、酸いも甘いも噛み分けた再雇用看護師さんだからいいんですけど。TV版もグッチーが伊藤淳史さんだから、あまりにも若すぎてあまり見たいと思わなかったです。TVも映画も設定を若くしないと見てもらえないのかもしれませんね。ベストセラー小説の映像化というのは本当に難しいんだろうと思うのでした。