井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

トレッキング7日目・マナン(3,540m)→チュサン(3,900m)

2009-12-28 21:44:48 | アンナプルナ・サーキット
昨夜は、お腹の調子が悪くて夜中に起きてトイレに行ってしまった。
同室のOくんもトイレに行っていたので、同じようにお腹の調子が良くないようだ。

部屋の中も寒く、体を温めることが出来ない環境はとても辛い。
せいぜい温かい飲み物を飲むぐらいでは、体が温まらない。
食堂もストーブも小さく燃えているような有様で、当たっていても体が温まるところまでは行かない。
結局、一番からだが暖まるのは寝袋の中となる。
これでは、お腹の調子が悪くなるのも仕方がないか。

さて、朝うつらうつらしていると天気が良さそうなので山の写真を撮ることにする。
寒いのでしっかり身支度をして外へ出る。
7時少し前になるとアンナプルナⅣ、ガンガプルナの山頂に朝日が当たり出す。
その朝比奈輝く山を目の当たりにすると荘厳の一言だ。
刻々と変わる山の姿にただただ見入るばかりだ。
      
       アンナプルナⅢ(7,555m)
      
       ガンガプルナ(7,454m)

 これらの山がわずか10数キロ先に聳えている。
あそこの谷を登り、あの氷河の中を登って、そして岩峰に取り付いて・・・・などと見ていると直ぐにでも登れそうな気がしてしまう。
それぐらい間近に見える。

ドンドン朝日が山の下を照らしやがて全体に当たると、目映いばかりに光り輝く。
      

      

 寒いのも忘れて見入っていました。
夢中になって写真を撮っていると70枚くらいシャッターを切っていました。


宿へ戻り朝食を食べた後、10時に宿を出ます。

実は、最初の計画では、このマナンで高度順応のため2泊する予定でした。
トレッキングの標準的な計画でもそうなっているのが多いのです。
実際、このマナンで2泊する人達も多いのです。

しかし、ビビサンは、この先2時間ほど先にあるチュサンまで上がる方が高度順応が出来るといいます。
3,500mを越えないと高山病には掛からないというのです。

私は、日本の研究では2,500mを超えると高山病が発生するという発表があるというと、不思議そうな顔をしています。
この発表は、日本山岳会の研究発表にあったので信頼できると思っています。

さらに、チュウサンは眺めがいいとのことですので、行くことにします。

マナンの町の狭い道を歩きます。
     
    石を積み上げた壁が続きます。
この辺りの建物はこのように石積ですので、石が冷えてしまい部屋の中が寒いのです。
 
 しばらく登っていくと見晴らしが良くなります。
マナンの直ぐ近くにあるという湖が見えてきます。
深い水色の湖が周りの荒涼とした光景にアクセントとなって光り輝いています。
マリシャングディ・ナディの流れの向こうにアンナプルナヒマールが白く輝いています。
     
     この湖の方へ歩いていくとティリチョ湖方面へ行けます。
     向こうに見える山が、アンナプルナⅡとⅣです。

ガイドのハボンさんがマナスルが見えるといって川下の方を指さします。
マリシャングディ・ナディの川下に光り輝く山が見えています。
それがマナスルだというのです。
     
     今まで天気が悪く、やっと顔を見せてくれたマナスルです。

11:40分、宿が2軒しかないチュウサンに着きました。
なるほど、真正面にガンガプルナが見えています。
逆光ですが、マナンより山が大きく見えます。
これは、マナンよりいい写真が撮れそうです。

昼ご飯を食べると、後は日向ぼっこをしたりしてノンビリ時間を潰します。

 この宿の標高は3,900mあります。
自分の足で歩いて初めて富士山の標高を超えたことになります。
今のところ、お腹の調子は今ひとつですが、高山病の症状は出ていません。
体調は、まあまあといったところです。


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     今日の行動
      10:00分 マナンを出発
      11:40分 チュサン着


 ○◎~水について~○◎

  水についてはミネラルウォーターを買ってきていましたが、マナンでは135ルピーしていました。

 実は、数日前からセィフ・ドリンキングウォーターという水を買って飲んでいました。3日前の町では30ルピーでしたが、マナンでは50ルピーになっていました。
この水は沢水のようですが、汚れていない安全な沢水なのだと思います。
この水を数日飲んでいますが、これでお腹の調子を壊したわけではないと思います。