今週は少し寒さもましでした。注目の大相撲初場所も、白鵬と稀勢の里の両横綱が球場で、一気に見る気が失せました。稀勢の里は、うーん再起はどうなんでしょうかねえ。大負けしてもいいから最後まで出場すべきでしょうかねえ。一方、白鵬は立ち会いの張り手やかちあげを非難されたましたが、これらは別に禁じ手ではないので、横綱だからダメだ、というのもおかしいな、と思います。家人は右手のサポーターがいかん、といいますが、その下に鉄の板でもかくしているわけでないだろうしねえ。まあ、鶴竜の復活で終わりそうな雰囲気がしますねえ。
されさて、久しぶりにバッハのカンタータです。これまで26曲のカンタータを取り上げてきました。すでに1割以上になりますね。目指せ全曲制覇!、というのは冗談です(笑)。ということで、バッハのカンタータは、去年の1月以来でほぼ一年ぶりであります。なにせ約200曲、名前も番号もなかなか覚えられず、取り上げるにあたっても、ダブりがないかと確認しなければならい始末。やはり200曲という量と、記憶力の減退はなかなか深刻であります。
ということで、今回はカンタータ第170番『満ち足れる安らい、うれしき魂の悦びよ』 BWV.170であります。このカンタータは、ライピチヒのトーマス・カントル時代の1726年7月28日 三位一体節後第 6日曜日に初演された、アルト・ソロのためのもの。この前後にBWV.35やBWV.169 アルなどの独唱カンタータが作曲されているので、優れたアルト歌手またはカストラートが身近にいたといわれています。5楽章からなり、約25分くらいの曲であります。
この曲は著名なアルトにより、これまで多くの録音がなされてきました。 モーリーン・フォレスター、ジャネット・ベイカー、ユリア・ハマリ、ヴァン・ネスなどのアルトに加えて、カウンター・テナーによるものもあります。今回は、ベルナルダ・フィンク(Ms)とぺトラ・ミュレヤンス指揮フライブルク・バロック・オーケストラによる演奏です。フィンクは、1955年アルゼンチンの生まれ。ヨーロッパで絶大な人気を誇るということですが、私はこれまであまり聴いたことがありませんでした。しかし、アーノンクールやガーディナー、ヤーコプスなどと多くの録音がありますねえ。いやはや、知らないことも多いです。是非、モーツァルトのオペラを聴いてみたいですねえ。
そのフィンクの歌唱は、実に素晴らしいです。メゾソプラノと言いますが、女声の暖かみがあり、コクや深み、そして艶のある歌声は、聴いていてこの種の女声、つまりソプラノよりは低く、それでいて無理をしての高い声ではなく、自然の声ということで、たいそう自然な感覚であります。聴く方も、至極ストレートに素直に曲が聴けるし、変に構えることなく素直に聴けるな、ということですね。何度も聴いていると、カンタータの歌唱としては、理想的であるようにも感じます。このカンタータ、アリアが三つとレチタティーヴォ2つという構成です。三つのアリアがこれまたたいそう特徴的なんです。第1曲は、バッハのカンタータにときおり現れる、本当にしみじみとした安らぎと幸福感に満ちたもの。正にバッハでなくては聴けない音楽であり風情であります。フィンクの歌唱も、音楽に寄り添うようで、絶妙の間合いです。弦とオーボエダモーレがこれも情感にあふれます。そしてレチタティーヴォをはさみ、第3曲。一転して不安にあふれる。フルートの寂しげな演奏もそれを煽るよう。ゆったりとしたテンポで安定した歌唱は不安を超えての果てしないなにものかを示すようです。第4曲のレチタティーヴォ。これはまたをへて、第5曲。これもバッハらしい曲ですが、不安を打ち勝ち、正に魂の悦びが誇らしげに歌われます。この3曲のアリアをフィンクは実に巧みに、その表情を歌い分けているようです。バッハのカンタータ、魅力は無限ですねえ。
気象庁は、「22日は前線を伴った低気圧が、四国の南から伊豆諸島を発達しながら東北東に進む見込み。関東甲信地方では、22日昼前から雪が降り始め、23日明け方にかけて広い範囲で雪となる。同庁は「平野部も含めて大雪となる恐れがある」としており、交通障害をはじめ電線や樹木への着雪、なだれなどへの警戒と注意を促しているそうです。今週は寒波がまた来るそうで、いやはや寒いし、雪が降るのかも知れませんねえ。
(Harmonia Mundi HMC902016 2009年 輸入盤)
されさて、久しぶりにバッハのカンタータです。これまで26曲のカンタータを取り上げてきました。すでに1割以上になりますね。目指せ全曲制覇!、というのは冗談です(笑)。ということで、バッハのカンタータは、去年の1月以来でほぼ一年ぶりであります。なにせ約200曲、名前も番号もなかなか覚えられず、取り上げるにあたっても、ダブりがないかと確認しなければならい始末。やはり200曲という量と、記憶力の減退はなかなか深刻であります。
ということで、今回はカンタータ第170番『満ち足れる安らい、うれしき魂の悦びよ』 BWV.170であります。このカンタータは、ライピチヒのトーマス・カントル時代の1726年7月28日 三位一体節後第 6日曜日に初演された、アルト・ソロのためのもの。この前後にBWV.35やBWV.169 アルなどの独唱カンタータが作曲されているので、優れたアルト歌手またはカストラートが身近にいたといわれています。5楽章からなり、約25分くらいの曲であります。
この曲は著名なアルトにより、これまで多くの録音がなされてきました。 モーリーン・フォレスター、ジャネット・ベイカー、ユリア・ハマリ、ヴァン・ネスなどのアルトに加えて、カウンター・テナーによるものもあります。今回は、ベルナルダ・フィンク(Ms)とぺトラ・ミュレヤンス指揮フライブルク・バロック・オーケストラによる演奏です。フィンクは、1955年アルゼンチンの生まれ。ヨーロッパで絶大な人気を誇るということですが、私はこれまであまり聴いたことがありませんでした。しかし、アーノンクールやガーディナー、ヤーコプスなどと多くの録音がありますねえ。いやはや、知らないことも多いです。是非、モーツァルトのオペラを聴いてみたいですねえ。
そのフィンクの歌唱は、実に素晴らしいです。メゾソプラノと言いますが、女声の暖かみがあり、コクや深み、そして艶のある歌声は、聴いていてこの種の女声、つまりソプラノよりは低く、それでいて無理をしての高い声ではなく、自然の声ということで、たいそう自然な感覚であります。聴く方も、至極ストレートに素直に曲が聴けるし、変に構えることなく素直に聴けるな、ということですね。何度も聴いていると、カンタータの歌唱としては、理想的であるようにも感じます。このカンタータ、アリアが三つとレチタティーヴォ2つという構成です。三つのアリアがこれまたたいそう特徴的なんです。第1曲は、バッハのカンタータにときおり現れる、本当にしみじみとした安らぎと幸福感に満ちたもの。正にバッハでなくては聴けない音楽であり風情であります。フィンクの歌唱も、音楽に寄り添うようで、絶妙の間合いです。弦とオーボエダモーレがこれも情感にあふれます。そしてレチタティーヴォをはさみ、第3曲。一転して不安にあふれる。フルートの寂しげな演奏もそれを煽るよう。ゆったりとしたテンポで安定した歌唱は不安を超えての果てしないなにものかを示すようです。第4曲のレチタティーヴォ。これはまたをへて、第5曲。これもバッハらしい曲ですが、不安を打ち勝ち、正に魂の悦びが誇らしげに歌われます。この3曲のアリアをフィンクは実に巧みに、その表情を歌い分けているようです。バッハのカンタータ、魅力は無限ですねえ。
気象庁は、「22日は前線を伴った低気圧が、四国の南から伊豆諸島を発達しながら東北東に進む見込み。関東甲信地方では、22日昼前から雪が降り始め、23日明け方にかけて広い範囲で雪となる。同庁は「平野部も含めて大雪となる恐れがある」としており、交通障害をはじめ電線や樹木への着雪、なだれなどへの警戒と注意を促しているそうです。今週は寒波がまた来るそうで、いやはや寒いし、雪が降るのかも知れませんねえ。
(Harmonia Mundi HMC902016 2009年 輸入盤)
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