過日、大規模修繕工事のため、外していたBCとCSのアンテナを取り付けようとしたら、錆びのため方向調節ができず、衛星放送が見れない状況が続いています。新しいアンテナを買おうか、ケーブルテレビにしようかで思案しています。ケーブルにするとCSも見れるので、スカパーは入らなくてもいいのですが、毎月1000円と少し高くなる計算になります。かといってアンテナも面倒だし、大風でふっとんだら…、なんて考えて一ヶ月以上なります。どうしたもんでしょうか。年内には決めたいと思っておりますが…。
さて、過日職場の忘年会の帰りにタワーさんに寄りました。10時まで営業しているので便利は便利ですが、衝動買いをしてしまいます(笑)。その時に、カール・ベームがケルン放響(現在のケルンWDR交響楽団)を指揮したライブ3枚組を見つけ購入しました。これはWEITBLICKから1976~80年の演奏を集めたもので、ベートーヴェンの7番、ブラームスの1番や新世界などが収められています。ベームの最晩年のものですが、ケルン放響との演奏はあまりないので、興味深いものです。
最晩年のベームについては、老化による演奏の弛緩から、ピットで居眠りしてコンマスが代行したなど、いろいろと言われています。また欧州ではほとんど忘れられた存在だとも…。あまりいい話題はありませんが、私はやはりベームは好きです。そしてこの3枚組の中からベートーヴェンの交響曲第7番イ長調作品92であります。1978年6月23日、ヴッパータル市立劇場でのライブ録音です。
ベームのベートーヴェンの7番は、正規のVPOとのDG盤や、かなり以前に取り上げた1958年のBPOとのものの他に、いくつかのライブがあります。①1973年バイエルン放響、②1975年VPOとの来日公演、③1980年のザルツブルク音楽祭、④同年の来日公演、それにこの演奏。どれも晩年のものですが、他にもライブなどがあるのかも知れません。ベームは、この曲がお気に入りだったのかもしれませんね。
そしてこの演奏、VPOのセッションや、または②などと比べても、非常に迫力や推進力など充実しており、熱気や高揚感などライブらなではの演奏で、たいそうな聴き応えがあります。ライブ特有のベームの燃焼度の高い演奏です。テンポは①などと比べると3分ほど遅く、③や④に近いですが、その恰幅のよさや力強さなどは、まだまだベームは元気だ!と嬉しくなるのでありました。それだけではなく、至るところで心の籠もった演奏でもあり、約41分、充実した気分できけるでありました。ただ、ところどころにキズはありますし、壮年期の引き締まった音色とはいかないところもありますが、それを補って余りある気迫と表情の豊かさであります。加えて、ケルン放響、ちょうどヴァントとブルックナーやシューベルトの交響曲全集を録音したころですが、実に渋く、ドイツらしい音色であります。
第1楽章、冒頭からいい音で鳴っております。ドイツの響き。スケールが大きく、それでいて細部までの気配りが行き届き、実にベートーヴェンらしい。全体的に木管がよく歌うのですが、それもこの演奏の特徴か。第2楽章、弦がすすり泣き旋律を奏でる。心に染み込んできます。このところの表現も素晴らしい。次第に表現が大きくなってくるところも気持ちがこもっています。第3楽章からの後半の二楽章、躍動感に満ち、入魂の演奏であり、そしてライフのあふれんばかりの力強さと高揚感。テンポは少しゆったりとしていますが、それが規模の大きな演奏になり、これも実にいいです。第4楽章、終わりに向けての盛り上がりはさすがでありました。
この演奏、聴く機器によって、木管の音がかなりキンキン聞こえる場合があります。また、総じて木管関係の音が大きいように思います。それが少し気になところでもあります。
さて、過日職場の忘年会の帰りにタワーさんに寄りました。10時まで営業しているので便利は便利ですが、衝動買いをしてしまいます(笑)。その時に、カール・ベームがケルン放響(現在のケルンWDR交響楽団)を指揮したライブ3枚組を見つけ購入しました。これはWEITBLICKから1976~80年の演奏を集めたもので、ベートーヴェンの7番、ブラームスの1番や新世界などが収められています。ベームの最晩年のものですが、ケルン放響との演奏はあまりないので、興味深いものです。
最晩年のベームについては、老化による演奏の弛緩から、ピットで居眠りしてコンマスが代行したなど、いろいろと言われています。また欧州ではほとんど忘れられた存在だとも…。あまりいい話題はありませんが、私はやはりベームは好きです。そしてこの3枚組の中からベートーヴェンの交響曲第7番イ長調作品92であります。1978年6月23日、ヴッパータル市立劇場でのライブ録音です。
ベームのベートーヴェンの7番は、正規のVPOとのDG盤や、かなり以前に取り上げた1958年のBPOとのものの他に、いくつかのライブがあります。①1973年バイエルン放響、②1975年VPOとの来日公演、③1980年のザルツブルク音楽祭、④同年の来日公演、それにこの演奏。どれも晩年のものですが、他にもライブなどがあるのかも知れません。ベームは、この曲がお気に入りだったのかもしれませんね。
そしてこの演奏、VPOのセッションや、または②などと比べても、非常に迫力や推進力など充実しており、熱気や高揚感などライブらなではの演奏で、たいそうな聴き応えがあります。ライブ特有のベームの燃焼度の高い演奏です。テンポは①などと比べると3分ほど遅く、③や④に近いですが、その恰幅のよさや力強さなどは、まだまだベームは元気だ!と嬉しくなるのでありました。それだけではなく、至るところで心の籠もった演奏でもあり、約41分、充実した気分できけるでありました。ただ、ところどころにキズはありますし、壮年期の引き締まった音色とはいかないところもありますが、それを補って余りある気迫と表情の豊かさであります。加えて、ケルン放響、ちょうどヴァントとブルックナーやシューベルトの交響曲全集を録音したころですが、実に渋く、ドイツらしい音色であります。
第1楽章、冒頭からいい音で鳴っております。ドイツの響き。スケールが大きく、それでいて細部までの気配りが行き届き、実にベートーヴェンらしい。全体的に木管がよく歌うのですが、それもこの演奏の特徴か。第2楽章、弦がすすり泣き旋律を奏でる。心に染み込んできます。このところの表現も素晴らしい。次第に表現が大きくなってくるところも気持ちがこもっています。第3楽章からの後半の二楽章、躍動感に満ち、入魂の演奏であり、そしてライフのあふれんばかりの力強さと高揚感。テンポは少しゆったりとしていますが、それが規模の大きな演奏になり、これも実にいいです。第4楽章、終わりに向けての盛り上がりはさすがでありました。
この演奏、聴く機器によって、木管の音がかなりキンキン聞こえる場合があります。また、総じて木管関係の音が大きいように思います。それが少し気になところでもあります。
(WEITBLICK SSS0176/0178 2015年 輸入盤)
天気の話はさておき、ベームの演奏、しかも、ライブですか。ケルン放送との競演は、珍しいですね。私も、聴いてみたいです。昨今の、ピリオド系の演奏で、モーツァルトやら、ベートーヴェンを聴いていると、たまには、ベームの演奏を聴いてみたくなります。モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスなど、大オーケストラでの、壮観な演奏が、「うん、うん、そうだ、そうだ」と、思わせます。特に、BPOとの、モーツァルトを、時々、聴きます。そこまで、大げさにやらなくともと、思いますが、これが、良いのです。