「みくさん、またタブレット映らんようになったのよ」
「じゃぁ、主人がお昼お花見なので出かけたら行きますね」
田舎から届いた彼女の好きな柑橘類と、近所のミスドでドーナツを買って訪問。
「あっちこっちつついていたら、映ったわ、またLINEできる~」
「良かった、じゃぁお茶しましょう」「お天気いいから公園へ行こうよ!」「そうですね!」
歩いて行ける近所の公園では、小さな子供さん二人に自転車のお稽古しているママさんがいるだけ。
公園の桜はソメイヨシノが二本だけ咲いていた。 が、カメラを持ってきていない! この季節に何という不覚。
遅い八重が多い公園で、ユキヤナギの白が、ひときわ目をひいた。 (過去写真)
先輩は私よりひと回り上、三年前お一人になられた。
携帯ではメール出来ないので、遠方に嫁いでいる娘さんから昨年タブレットをプレゼントされたのである。
一人になり老いて来た母親に、LINEならスタンプだけでも元気確認が出来るし・・と気遣っての事。
とてもお若く見えるが、言っても八十歳、タブレットの使い方すぐ忘れて映らないと、良くSOS。
私だってそうだもの、聞いたことその時はふんふんとうなづき頭の中にメモしたつもりでもすぐに忘れる。
もし私が一人になったとしたら・・娘たちは近くに住んでいるけど、そう思ってから、毎朝のように先輩とLINEで
やりとりするようになった、元気確認である。 いつも電気をつけているのに夕方家の前を通って暗かったら、心配になる。
娘さんともスマホで登録しあい、何かあればすぐに連絡できるようにした。
お隣のお一人の奥さまと娘さんとも、先日携帯番号を交換した。 いざとなれば、ご近所である。
夫も近所の公園でお花見、風もなくいいお天気で良かった。
私も、ドーナツと先輩コンビニで買ってくれた温かい缶コーヒでプチお花見。 (写真は借り物)
話しは子供の話から、どうしても膝や腰がね・・とかになる、毎日の事だから。
ひたすらそんな話をしていた時、先輩のお友達が通っていて声をかけられた。
三年前、何かに摑まらなかったら歩けないほど膝が悪かったそうで、今は結構歩けるようになっておられる。
あちこちの病院の治療や評価、自分でリハビリ出来る事柄、今の自分があること等、その経過を話してくれた、延々と。
人の出会いって本当に不思議。
先輩の家でお茶していたら、そしてこの公園に来なかったら恐らくずっと出会わなかった人である。
『出会いは・・偶然では無く必然』が、私の生きるテーマ。
一生懸命に話して下さるこの方を見ながら、なりたい自分の気持ちが深まった気がする。 有難い出会い、必然である。
夫は卓球仲間で、12時から延々と5時までお花見、ご機嫌さんで帰って来た。 横になって5秒で大いびき、無呼吸症候群。
ちなみに【ユキヤナギ】の花言葉を検索してみた。 別名、【コゴメバナ(小米花)】と言うらしい。
愛嬌・愛らしさ・賢明・殊勝・静かな思い
小さく可憐な白い花にちなんで、愛らしさと言う花言葉がつけられたそうで、「静かな思い」は、枝を埋め尽くすほど
たくさんの花を咲かせるにもかかわらず、しとやかな印象を受けるに由来するとのこと、納得である。