日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 入院19日 術後17日目 退院です・・ *

2008年05月31日 | 雑感

              セイ君撮影のコラージュ写真を拝借

何もみんなで行くことも無いのだが、セイ君を頭に仕事の息子夫婦と次女をのぞく7名で迎えに。
部屋の方々に挨拶、みなさんまだまだのようでお先に・・。
最初は声を潜めていた部屋も、お互いに情報交換で適度ないい関係の入院生活だった。
人生で出会う人は数知れているが、そんな中での入院中の出会いは学びでもあったような気がする。
肩や腰は特に名医、昔なら1ヶ月横になったままだった、年々の技術の進歩で手術はもちろん、
術後の様子も随分と変わってきているので、今の時代は幸せだと言われた。
数え切れないほど関ってきているので、安心して下さいと力強い言葉は大きな安心である。

帰り会社へ顔を出した、無精髭のままで。  病院にいる時と違いしゃぁしゃぁと歩く夫、
もう社員を装う姿に心の中で少し腹立たしくも思った(なんで・・無理してそんな歩き方っするのよ) 
久しぶりの我が家、ほっとほっと・・夫よお疲れさま、人生最大の入院そして手術。
とりあえず、身内へ退院の報告やお見舞いのお礼の電話を。  
老いた母たちに「どうってことないねん、もう月曜から会社に行くんやから」心配かけまいと思いやり。

夜は愛ちゃんを迎えに行ってもらい、息子抜きの退院のお祝いお寿司パーティー。
セイ君が鯛のお造りを作って来てくれた。  19日ぶりのビールは如何かな。 
洗い場に立ったとき、にぎやかなみんなの声の中に嬉しそうな夫の声が混じっていることに、
無事に手術成功退院出来たことを安堵の思いで、また泣きそうに、いやいや泣いてはいけない。
子供たちにも本当にありがとうと思う。 
狭いながらも・・ 楽しい我が家・・ 夫のいる重み・・ やはりいい・・ 実に。

今夜からは鼻テープなしで、気遣うことなくゆっくり眠れるよね。 これが一番の喜びかも知れない。
言ってもなかなか聞かないけれど(くれぐれも無理せんといてね、せっかくちゃんとしてもらったんだし)
19日間、お疲れさま。 今夜のいびきがひとしお愛おしく・・(いや・・そこまでは・・)


* 夫の入院18日 術後16日目・・・ *

2008年05月30日 | 花や木


朝、次女が「やっと普通の生活に戻れるね」そう言ったので、夫が医師や看護師のの手を離れ、
自宅療養に戻れることや、みんなのお世話になった事などを再確認する。
セイ君を筆頭に長女の送迎や見舞いやら、次女もパートから帰り見舞いや家の事を任せたり、
愛ちゃんも保育所のお迎えのあと見舞ってくれたり、みんなが良く協力し夫を喜ばせてくれた。

今月限定券があるので、源泉掛け流し100%天然温泉”一休”娘たちが行くことになっていて、
病院で降ろしてもらった。 誘われたが、夫がまだシャワーでお風呂さえ入っていないし断った。
付き添って来るのは今日で終わり、長かったのか短かったのか・・思いおこしながら夫とTVを。
昨日歩いて行ったうつぼ公園のバラ、久しぶりに写真を楽しめた私の気持ち出ているかな。

             【うつぼ公園薔薇園でカメラとたわむる】 久々のマウスオンスライドショー


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一番目を奪われたのは アーチの薔薇


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HP『nonのカメラ紀行』non-nonさんの、ブログの小技からソースをお借りしました。



いつも色んな方のお見舞いで、ホールで過ごした時間は多い。
あの人この人、術後最初の頃の夫の痛みや苦痛の表情などが、懐かしくも思えてしまう。
温泉帰りの娘たちが迎えに来たのが8時前、最後の夜の面会の人気が減った8時半夫に見送られる。



帰宅後「日にち薬で済むのだから、この病院で手術出来て有難かったね。 最後の夜だから
いびき気にしないで寝て下さい。 (^o^)/ と言っても鼻テープはエチケットかな。 
おやすみなさい」と最後のメールを送信した。 

夫がいないのに、ネットで夜を過ごすことは無かったのが残念、今夜最後起きておくぞ!と思ったのに、
この記事を書いているのは、月が変わってからなのだ!!
夫の目を気にしながらでも、夫もブログ更新を楽しみながらだから私も起きて出来ていたのかなあ。

                     最後の夕食


* 夫の入院17日 術後15日目・・・ *

2008年05月29日 | 雑感


抜けるような空、青い青い空だった。 
コストコ帰りの長女と次女が病院へ送ってくれた。 いつも有難い。
退院する頃になって、「うつぼ公園って意外と近いよね」そんな話を車の中でしていた。
「行けば良かった、長い時間だったのに、歩いて何分くらいかな、行ってみようかな」
「母さんそう言いながら、行かへんよ絶対」

私の顔を見ると、間もなく夫は眠り始めた。 私は本を出したが何度も眠りそうになった。
夫に付き添う中で嬉しかった事は、普段出来ない読書が叶う! しかし・・・。
カバンにはいつも、読めていない本を何冊か入れていた。 入院中何冊読んだであろう。
ここにきて決定的にショックを受けたのは、感動感銘を受けても内容や言葉が記憶出来ていない!
内容はかすかに・・としても、いいなあと思った言葉となると覚えていないのだ・・背筋が凍りそうだ。
若いときは覚えられた、詩や言葉の好きな箇所。 ほんとショック、こうやって老いに加速が!!

静かな病室で、夫のいびきに身を縮めていることに耐えられないわと、メモを残して外へ出た。 
「母さんそう言いながら、行かへんよ絶対」昼間の娘のその言葉を挽回しなければ!と思いながら。

 

堂島川沿いには、見たことないような形のアザミに出会う。




思いがけない景色に出会えるのは、カメラ散歩の醍醐味。

   

ひどい方向音痴な私、適当に方向付けながら30分ほど写真を撮りながら歩いて尋ねたら、
「そこですよ」 あらら、前方に見えているではない。

まだ半分でも花の楽しめるバラ園では、かなりな人が木陰やベンチで午後を楽しんでいた。
母の日、夫が連れてきてくれた事を思い出しながら久しぶりにパシャパシャ。

近所の”香月堂”の美味しい”きんつば”を買って、(あ・・もう5時半!)
6時の夕食には間に合わないかも。 内緒だが帰りはタクシーで。
ワンメーター590円分のバラ撮影会だった。 久しぶりにすかっとして爽快。

 今日の夕食(夫の会社へ行ったので前の”こうはら”で椎昆とくぎ煮を買って行って良かった)


夜の迎えには、愛ちゃんとひろとも乗せてきてくれた。 毎日夫の楽しみ孫たちの面会。
あっさりと美味しいきんつば、出来立てが食べられる。 



* 夫の入院16日 術後2週間目・・ *

2008年05月28日 | 雑感


実家の兄夫婦や母から、お見舞いが届いた、2枚の便箋に夫宛に書かれた母の便りが添えられて。

[悪いところを手術で取り除けば後は日にちを薬と思って、無理をしないで回復を楽しみに、
ゆっくり養生に励んで下さい。  普段鍛えた体ゆえ、こんな時に良かったと感謝出来たのでは。
物は思い様、今まで真面目に良く頑張ったから、神さまが少しはゆっくりせよとお休みを
下さったと思い、養生に励んで下さいね。  
子供 孫たち皆近くでどんなにか心丈夫な事と思いながら、頑張って下さいね。
どうぞ皆様もご自愛下さい]

文字を見たとき驚きを覚えた。 筆まめな母で昔から家計簿には俳句日記、手紙も良く書いていた。 
荷物の中にも必ず便りが添えてある。 品物以上に喜ばせようとする母の気持ちが込められて。
その母の文字が震えている、最後まで。  きっと母自身も感じていたに違いない。 
そうしてでも伝えたい母の思いと(老いを日に日に感じます)兄嫁さんの言葉を実感した。
山より高く 海よりも深い・・ 親ってなあ(有難いなあ) 読みながら胸が震えた。

有給をとった展君が仕事の終わった次女と、神戸のIKEAへ行くので病院へ送ってくれた。
6人部屋が全部埋まっていた。 一人は明日朝一番の手術らしい。 初めてエアコン使用。
最初はシーンとしていた病室の人たちとも、気軽に話すようになってDVDを借りたり少し楽しげ。
夫と同じで仕事も家族も気になり、内心は経過するほどに苦痛だろうなぁと思う。

回診の時X線を見せてもらって、携帯で夫が撮った”脊椎分離すべり症”チタン4本埋め込み跡。
勲章か? 身内や友人やと(こんなん打ち込んでるんやで、どうや)とばかりにメール送信している。
夕食はカレーピラフ、ごぼうのサラダ、大根とキャベツの煮浸し。

 

セイ君の名古屋出張で同行の長女が、迎え方々、夜食持参 ”柿の葉すし”心遣いいつも有難い。
昼間の人の出入りや、待ちタクシーの列はなく、8時頃の玄関は閑散としていた。 
あと、3泊辛抱すれば、家の空気が吸えるよ。 


お友だちのぷりんちゃんが、暮れの荷物に忍ばせてくれていた3種類の朝顔が芽を出していた。



さぁ、今年は2種類増えたが、どれだけ咲かせられるだろうか。  軽い緊張と楽しみである。


* 夫の入院15日 術後13日・・ *

2008年05月27日 | 雑感


昨夜、愛ちゃんのふるさと鹿児島から、ご両親丹精のスィート・コーンが送られてきた。
毎年・・申し訳ないけれど、楽しみに心待ちするようになってしまった厚かましい私たち家族。
と言うのも採りたて、産地直送。 どこにも負けない、新鮮でそして名前の通りジューシーで甘~いのだ。
なつめに髭をとるの手伝わせた。 きっちり詰まった黄色い粒、娘が可愛いからこそ私たちにまで。
遠くに嫁いだ愛ちゃんのことを・・託すご両親の思いに触れながら、涙が出そうになった。
  
待てないコーンが大好物のなつめには、レンジで茹でて、早速! 3等分したコーン、1個分食べた。 
黄色い粒など影形も無く、いつまでも水分まできっちり吸って・・笑った笑った綺麗な食べ跡。
大きななコーンまるまる1本でおなかぽんぽん。 お昼ご飯の代わり(ママが帰ったら叱られるかな)
病院の送り迎え、長女夫婦にもおすそ分け、早速1本づつ、甘くてとても美味しいと絶賛だった。


木曜に退院の許可が降りていたが、MRI検査が延び土曜の退院となった。
以前なら、1ヶ月は入院だったそうである。 まだ歩行器を使っている位だから、退院したとしても、
通常の生活全般に戻るには、とうてい至らないそうだ。 一戸建ては辛い、こんな時には。 
我が家には、未経験で分からないがこのような術後、まだまだ運転や即仕事復帰も無理のようだ。
許可と言うのは医者や看護師から離れても、安静を要しながらならば退院できる、そうらいい。 
骨を接いでいるチタン4本だって、身体の中で馴染むまでにはまだまだ時間がいると言われた。 
とりあえず出来るのは、しなければいけないのは少しづつウォーキングで身体を慣らしていくこと。
もちろんコルセットは重要で、1ヵ月後の状態ではずせる許可が降りるらしい。
夫はしきりに会社や仕事を気にする、みなさんに夫の留守のしわ寄せは分かるが無理をして悪くなれば、
自分が辛いばかりでなく、みんなに余計に迷惑がかかるし、大変な手術を完璧に手術して下さった
先生に対しても、言う事をきかないで悪化しては申し訳がたたないのではないか。
こんな風に医者に言われても、夫はおとなしく聞かない聞けないと思う、多分。

いびきだの睡眠薬だの便秘薬ではなくて、夫が素直に自分を捨てて聞いてくれる特効薬が、
私は今欲しい。 

                 今日の夕食(もう少しの辛抱!)