(ブログの写真は、すべて夫の撮った写真を拝借)
私も淡路沖で何度か仲間に入れてもらって船で釣りに行ったことがある。 あの時は、17人乗りの船だった。
初めて行く人は酔うことが良くあるが、私は酔う一歩手前で、セーフだった。
それよりも初めて行った時、エサもつけられないし釣れても魚がはずせないのに、小鯵が入れ食い状態で80匹も釣れた。
夫の友人の一人が付っきりでサポートしてくれて、少々夫に気が引けたが(あの時夫はどう思っていただろうか)
あの時魚が釣り糸にかかった時の、手にビビッと来る感触は何とも言えなくて、鯖の時はもっと強く・・あれを一度味わうと
いっぺんに「釣りって楽しい!」と思ってしまう瞬間である。
私の中では、釣りに行くと言う時は海にはとても慎重な実家が漁師さんの淡路出身の友人なので安心とは思うけれど、自分が
泳げないので(首よりも深い所では)いつも(万が一・・)とか愚かな心配をする。
いくら高校時代体育大会の後、因島から生口島へ泳いで渡ったと言う夫ではあるが、(あの逃走者のように)生口島の
高校へ通っていた私は友人と自転車で帰る途中、渡り切って陸へ上がり唇が紫色になった夫に遭遇した偶然を忘れられずにいる。
天保山へ帰った時、24日雨の日入港していたゴールデンプリンセスが停泊していて(ラッキー!)と思い、陸側岸壁からは
大きすぎて撮れない全景を撮ってくれていた。 船ならではである。
ご機嫌さんで帰って来た。 釣りから帰ると臭いついでに夫がさばいてくれる、魚の臭いが苦手な私には、すごく有難い。
何本もさばくので始めてから「ちょっとコルセットして」コルセットをしてあげた。
夫の背中には頸椎分離すべり症で手術して4本のボルトが入っている。 長いこと立っていると、後で腰に来るのだ。
夫さばく人、私は料理する人。 45年も経てばこんな役割になった。 鯖寿司も作らされる。
関西の鰆は今が旬!
本日は、トロ刺身、タタキ、あら炊き、白子の煮つけ、一番人気はタタキ、これは最高。 普通にお刺身にするよりあぶった方が
断然美味しい。
翌日の夜は、それらに加えイタリアンの鰆のピカタも。 もうふわふわっとしてこれがまた最高で大人気である。
両隣お向かいとかタタキを持って行った。 「今、料理している所です」と皆さん言われ、夕食に間に合った。
早く早く皆さんにと、嬉しそうに急ぎ包丁をふるう夫に感化され、ご近所優先で料理する私。
二日間、子供家族も呼んでの海の幸、春を味わう鰆パーティー。 あまりの美味しさに、孫たちも銘々に食レポをする。
ピカタは「ふわふわっとしていて・・」シソ、ネギ、ニンニク、ショウガ、味ポン酢で食べるタタキは・・「甘くてとろっと・・」
「美味しいものは美味しい!」 まぁこれが一番の食レポである。 みんなが笑顔、笑顔。
冷蔵庫には西京みそに漬けた鰆の切り身が人数の倍ほど、仕込んである。
釣れなくてもいい、元気で帰ってきてくれたら。 そう思いながら見送っているが、いえ、やっぱり魚を釣ってこそ!、
慎重派、いつも準備万端声をかけてくれる船長のお陰、夫のお陰、いつも新鮮な海の幸を頂けて!
昔から多趣味で良う遊ぶ人やわと思っていたが、いつも「みんなの喜ぶ顔が見たいだけなんや」そう言う夫の本心が今にして
(本当にそうなんや・・女の様に駆け引きなし・・すごい人やなぁ) 心底実感できるようになった私である。