蕎麦打ちは奥が深いと言う。
粉の鮮度から水、気候まで微妙だと言う。 蕎麦粉の割合も大事だ。
会社の慰安旅行のオプションで二度、三田のそば道場で蕎麦打ち体験をした。
主婦なはずの私は、なぜかカメラマンだった。
ネットでも今は動画で見られるから有難い。 居眠りながらも夜何度も何度も見て研究している夫。
広島へ帰省する友人には「蕎麦粉」を頼むようになった。
何度お蕎麦を打ったことだろう。 会社から帰るなり、「よし!」と始めるからすごい。
疲れているであろうに、腰も毎日のように湿布したりバンテリン塗ってあげているのに。
随分とうまくなった。 褒めると「いやまだまだ」と謙遜するが、夫のこだわりまだ納得はしていないようだ。
何日か前「今度はうどんを打ってみるわ」と言った。
業務用スーパーへ行ったとき、うどん粉を夫自ら買った。
お蕎麦は夫の打ったのが美味しいが、私はスーパーの冷凍の、さぬきうどんでもカトキチうどんでも充分なんだけど。
今日は蒸し暑い。
うっかり今朝「今夜はぶっかけうどんにしよ!」と言ってしまった。
特に夏、我が家おすすめのぶっかけうどん。
「よし! まかしとけ、うどん打つわ」とはりきる夫。
そう言えば、昨夜も動画で打ち方見ていたわ、私はパソコン覗きもしなかったけど(冷たい妻)
道具は全て一つにまとめてある、夫が分かりやすいように。 私はスケールと計量カップ、ボールを用意しただけ。
夫は粉を測りはじめたが、私は友人に頼まれた七月の行事予定表の作成をするため、部屋へあがった。
買い物に行く前に台所へ降りたときは、こねたのをねかしていると言い、余裕な顔をしてTVを見ていた。
ぶっかけうどんにのせるカツの準備をし始めたとき、夫は長い麺棒で伸ばし始めた。
蕎麦と違い、伸ばし始めたらもう慣れたもの。
かき混ぜながら丁重に茹でる。
じゃーん!!
我が家特製・・冷やしたおうどんにカツをのせ、たっぷりな大根おろしにネギ、大事なのはレモンを添えること。
レモンはスーパーにあった広島JA販売だった。 一瞬ふるさとを思い出し、嬉しくなった。
先日長女が次女宅で食べたと言う、おうどんに中身をだした明太子をのせ、卵の黄身にネギ、刻み海苔添え、卵かけごはん用のお醤油をかける。
これはなつめも、お気に入りだそうで。
手作り出来立て冷やしうどん。
るみばあちゃんのうどんと言う訳にはいかないだろうが、充分に美味しい!
「もちもち感、こしもあるし美味しい美味しい!」麺類毎日でもと言う位大好きな長女との評。
「そないに持ち上げてくれんでも、いや湯がいたときの透明感がもっと欲しいわ」と言う。
「充分に美味しいやん」
「いやいや、まだまだ」
もしかして?
リタイヤ後、うどんとおそばの『麺処 けんちゃん』 一日限定二十食でもやろうって? まさか!