整形の定期診察だった。 1年前に右膝の手術をして定期的おさまり具合をX線で見て頂く。
整形の医師沢山の中「患者さんがもし自分の家族だったら・・」が先生のコンセプトである。
とにかく丁寧な説明、かける時間が長い。 患者は嬉しい、だが待つ人には精進である。
手術前の説明、夫と娘と3人で夜聞いた。 模型なども使いながら丁寧に丁寧に説明された。
患者や家族の不安を取り除いて下さろうとする、一生懸命説明された、すごいと思った。
不安はなくなり信頼感が生まれ、先生がこんなの初めてと言われるほど回復が早く、歩いた。
左膝はまだするほどはないと言われ、1年半が経った。 右は全然健在だが、同居は仕事量が違う。
とどめは東近江の・・がたたった? 未だに痛む。 来年同じ時期に手術を予定した。
イケメン、堅実、懇切丁寧、患者にとれば安心感大である。 「自分の家族だったら・・」が良く分かる。
尾籠な話だが、先生にだからと言って少し化粧を丁寧にしようが、ちょっと洋服を意識しようが、そんなもん!
いつも笑えてしまう。 X線の画像診断に映った下半身、レースのおパンティをはこうが写るのは私の・・!
最初見た時はショック、と言うより恥ずかしかった。 毎回、(いややわ・・夫よりも見られてるやん)
帰って夫に見せて、2人で大笑いする。 こんな風に映るなんてね。
診断の時私は、平然と向き合うんだけど我を捨てて。 優しい話術に恥ずかしさは、巻き込まれる。
帰りには深々と頭を下げるが、先生も椅子から立ち上がって深々とお辞儀をされる。
会計を待つ間は長い。 受付や入院や会計やお問い合わせや、人が入れ代わり立ち代わり。
高齢の男性、女性、奥さまの車椅子を押す旦那さま、息子さんや娘さん、あきらかに老々介護の人などなど。
我も通る道、行く道・・と思うと待合室には人間模様がちらり。 胸がいっぱいになる。
私達四姉妹は、一番下の妹は同居だったが、後の3人は親の介護の経験がない。 私も義母を看る事はなかった。
友人やブロ友さんでも、介護のご苦労、何人かのお嫁さん同士で交代で新幹線でお世話に行く方も。
実の娘達であっても、お互いに自分の生活もあるわけで、段々不運な空気になって姉妹で喧嘩になったり、
お嫁さん同士も不足や負担で、中々うまくいかない例も多々。
私達は、兄嫁さんのお陰で、何もこちらに頼まれたこともなかった。 夫の実家も同じく。
だから双方、兄弟や嫁同士でも何の問題もなく、兄嫁さんを労い皆が仲がいい。
親を看て頂いて下さっているので、5人兄弟普通に財産放棄していた、私の実家もそう。 当然の気がする。
365日暮らしているお嫁さんに、感謝といつも労う母には良く言われた。
「姑さんと同居していない3人は、核家族で人生を楽に生きてきた」と。 言葉がない。
私の4姉妹は毎日ラインしている。 おはように始まり、おやすみなさいに終わる。 昼間ああだのこうだの。
母は朝に晩にお仏壇に子供5家族を、父に手を合わせお願いするのが日課だった。
亡くなる半月前のビデオ電話で「お線香あげといてね」姉への最後の言葉、母の遺言?
「そうやわきっと」以来姉は朝に夜に実家や姉妹みんなの事をお仏壇に手を合わせてくれているのである。
私はバタバタしている時、自分事にかまけている時など、子供の事を忘れているときもある情けない親。
母のように、一時でも同居人はもちろんだが、長女長男家族に心を馳せ祈る毎日でなくては・・母のように。
夫に言われた「いい奥さんにならんでもいい、賢い母親になって欲しい」老いる身には少々不確かだが、
これも大事な私の勉めである。 母が天国からきっと言っている、一生が感謝 一生が勉強だと。