日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* お見舞い *

2014年04月24日 | 雑感

駅の地下道を出たら、マンションの両脇には思いっきりエニシダの花が枝垂れていた。

なつめのクラスが、インフルエンザで学級閉鎖になった。
今日は神戸の婦人のお見舞いに行くと決めていたので、次女には仕事休んでもらった。

前に来たとき街路樹には少ないながら、桜が満開だった。
一気に街は緑色に変身。 桜もいいが、この緑に変わった街色も爽やかで好きだ。 

近いうちに伺います・・と絵葉書を送っていたが、今日とは言ってなかった。
お見舞いに来る人もいない夫人が気になりつつも(皆それなりに高齢や疎遠だったりで)やっと来れた。

びっくりしておられたが、今日はお風呂にも入れてもらいさぱりしていた。
冷たいデザートを食べさせてあげた。  備え付けの冷蔵庫も、TV同様カードを入れないと冷えないので持ってきても駄目のようだ。
自分で歩けないし、看護士さんにも頼めないし看護士さんもそこまで手が回らないのだろう。
TVの操作も教えてあげてもまた分からなくて、つけていなかった。 同室の方とも話しできるほど体調が良いわけでもないし。

「なんでこんなことになったんやろう。 こんなんで生きててもなぁ・・」
正直病気を治すには違いないが、夫人に今生きる目的が薄れているのを感じる。 今何の楽しみがあるだろうか。

顔を見に・・が目的ではあるが、前回は時間がなくて夫人の部屋にも行ってあげることができなかったから、今日は早い目に来たのだ。
「ご家族の方ですか?」「いえ」 「お身内?」 「ではありませんが、そのようなものです」と言うと、介護品を頼まれたので買い物に。
家へも行った。 入院したままの台所には食べたままのお茶碗類が流しに、ガスコンロににかかったお鍋には煮物が腐っていた。
ジャーにもご飯が。 寝室を片付け、お風呂の水を抜いて、冷蔵庫の傷んだものや腐るであろうものを処分した。

唯一、60を過ぎている甥っ子さんがいるが年に一度も顔を合わせていなかったので、仕事のない土、日かに来ては、顔を見て帰っているらしい。
身内なのでこの方が支払とかされる。 しかし、留守宅の鍵を渡しているが、冷蔵庫の云々そこまでは多分気づかないと思う。
お身内にお方が来られるようになったので遠慮がちにではあるが、自分なりに洗濯物や気づいたことはさせてもらっている。

「あんたとけんちゃんには子供みたいにしてもらってなぁ」
「ご縁ですから、これも・・」

長女と夫が6時前迎えに来てくれることになっている。 
3回乗り換えの電車、夫人の家へ行ったり介護用品の買い物にも歩きなので、帰りまで足がもたないから。

病室の方に聞こえるので筆談で、
「お寿司食べたくないですか? 買ってきますよ」とマジックで書いて見せた。
「巻きずしが食べたい」 買い物ついでに、買ってきたら喜んで食べてくれた。
おやつにと音がしないように濡れおかきをいつも買ってきている。 この間好きなチョコを食べて少しベットにこぼれてたのを
看護士さんに見つかった・・「糖尿がでているのに」と言われたらしいが、もう88歳にもなって・・おかゆと粗食・・
こんなに楽しみのない入院生活は可愛そうと思う。 少しくらいは・・娘ならそうする。

夫人の住宅に行ったとき、この季節に咲くポピーやいろんな花が植え込みに咲き乱れていた。
この花を眺めて楽しんでもいたのに・・花の艶やかさが空しくもある花たち。
夫と一緒に次女もなつめとお見舞いに顔を出した。
2、30分だったが、笑顔になった。

少しづつコルセットをつけて、歩行装置の中に入って歩く練習を始めたようだ。 あ・・歩くようになったら良かったとほっとした。
脊椎の痛みや寝腰も痛い夫人ではあるが、思ったよりやせてもいなくて良かったね・・と帰り道。
こうして迎えに来てくれる家族がいる自分が、とてつもなく幸せに思えた。

 


* マーガレットに癒されて・・ *

2014年04月23日 | 雑感

 

月2回の、2週間ぶりの教室。
自転車置き場をに覆うように咲いていた枝垂桜はすでに青々とした葉が茂って、一気に様変わりしたうららかな春の日。

新聞のチラシが入っていたので筆ペンを習い始めた。
先月早々に春季昇級試験のお手本がでていたので、提出は自由だがせっかくなので、初めて提出してみた。
先月初めて最初の10級をもらったばかりだったから1級でもあがったらいいのになぁと思ったが、こっそり探したら7級だった!
先生は誰が提出したとか昇級したとか、一切言わない。 なので密やかに(やった~!) 

最初午前中の部に入っていたが、私語が多い。  平均年齢は・・私より上・・70歳くらいかなぁ。
息子の同級生のお母さんがいて、気さくでいい方だけど長年されているのだろう、教室で馴染みになった方が多くて私語が・・。
「そう言う楽しみで来ている人もいるからそう言う人はそれでいいんだよ」夫がそう言うので、そうよね・・。
卓球の時やるなら服装から・・と部を変えた夫の言葉か?  午後の教室に変えたら、その方も午後に来られる。
午後の部にも娘と同級生の子で一緒に役員したことがあった方がいた。
「私は上手にならなくてもいいのよ、何か時間を楽しく過ごせたらいいなぁって入ったから」 もう2年前からされているらしい。
私はそんなにゆったり学ぶ余裕はない。 上手になりたくて入ったんだし。 

今日も皆さん一生懸命、午前の時の時とは違う。 その方が話し始めなかったらシーン・・として緊張感が漂う教室。
教本を見て書いては先生に添削していただく。  自分の中に長年、もう一度試験勉強をしてみたいと言う願望があるのでちょっとそんな気分。
先生の朱色の添削は、子供の頃のように嬉しい。 ましてやたまに二重丸をもらうと、わくわくそしてやる気になる。

毎月提出しようがしまいが自由だが、 せっかくなら上達したいので、毎月提出することにした。
文字は一生ついて回る。 我流で行書っぽく書いたりする 雑な私には、やるべきことかも知れない。 

子供やそしてなつめにまで言われれる。 「母さんの字は・・ばぁばの字は読めない・・」前からずっと。
ひろとやなつめに手紙を書くときのひらがなは大の苦手だった。 
先日「ばぁば、ましになったやん」 なつめに言われた。

何もかも忘れて打ち込める、充実の2時間を過ごせている。
肩凝ったわ・・そんな疲労感も昇級で満足感に変わる。
帰宅したら玄関に可愛い小さな訪問者。 
あら・・大好きなマーガレットの花に蝶が・・
カメラカメラ! 二階へ取りに上がった(いてよ・・もう少し止まっててよ・・)

多分 ヒメアカタテハ。 キク科の花に、主に訪れるらしい。

私の大好きなマーガレット。 白が好きだけどピンクもまたかわいい。

花言葉を検索してみた。

白・・誠実 真実の愛  ピンク・・恋占い 秘めた愛

高校生の時、すき・・きらい・・すき・・・きらい・・なんて花びらで恋占いしたっけ。 相手はもちろん・・・。

昇級の喜びと、心地よい疲れ・・玄関のマーガレットに癒されたよ。


* 通夜 *

2014年04月17日 | 海遊館にて

友人のご主人さまが、亡くなられた。

奥さまとは、五つ違い。
ここ一年病気で入退院を繰り返していたが、家が良いと今年になって家で奥さまが介護されていた。
人さまには話さないと言う奥さま、私は折に触れ話を聞きながら胸いっぱいのご苦労・・
私だけが聞いていていいのだろうかと時々考えたりした。 

家族葬だが、親しくしていた友達と一緒に通夜に参列した。
前の家の近所だったのでお子達も知っていたが、久しく会っていないので四人の子供さんの姿を見て驚いた。
野球で甲子園へ行ったりの三人の息子さんと、離れてできた一番下の娘さん。 一つ年上の次女と娘さんは子供の頃、良く遊んだ。
奥さまは、娘がいい子であるのも次女さんのお陰・・と良く言ってくれていた。

焼香の時に家族が並んで参列者にお礼の挨拶をするとき、立派に成長された三人の息子さんの姿はとても頼もしく思えた。
息子さんたちの頼もしさと、母親を気遣う娘さん、四人ともとても優しい性格なのを知っているので、救われる思いだった。。

寂しくはあるだろうが、四人の子供さんたちは、きっと母親を助けるし彼女も大事にされながら過ごされるに違いない。
子供はかけがえのない財産だなぁ・・しみじみと思った。
悲しみをこらえ、母親を労わるその様子に、良かった・・大丈夫・・きっと。
そんなことを思いながら遺影をみつめていた通夜。

遺影の御主人さまは穏やかでとてもいい笑顔だった。
息子さん所に出来た初孫さんの、お食い初めのお祝いの席での写真なのよと後から聞いた。

いつか迎えるであろうこんな時が・・・若くもない今、ふとそんなことを思わぬこともない。


* N家は、ドッキリがお好き?  *

2014年04月16日 | 雑感

 母の喜ぶ顔が浮かんでくるようだ。

二年前の四月からその年二度にわたって両膝の手術をして歩けるようになった姉。
一年前は姪っ子に付き添ってもらって報告の帰省をしたが、この度二泊三日で帰省するのだと言う。
先達て四つ年下の母の妹が他界、母は高齢なので大事をとり福岡までは行きかね、葬儀には兄だけが出席した。
母は三人兄弟で兄は戦死、あと一人しかいない仲の良かった妹もいなくなり寂しいだろうと、杖はついているが姉は今度は一人で帰り
母の慰めと自分が元気に歩ける姿を見せて安心させてあげたいと、そんな思いを持って帰ると言う。  

「と言ってもね、新幹線に乗るまで送ってもらうし、丁度用事で福山へ出ると言う兄がホームに迎えに来てくれるし、私は乗るだけよ」
そう言って笑うが、帰ろうと言う気持ち、母に電話ではなく会って・・とやさしいその気持ちはとても尊い。

この帰省、母には内緒である。  兄夫婦にはもちろん話して打ち合わせてある。  
何よりも兄嫁さんには食事からすべてお世話になるのでちゃんと話してある。

三年前、兄夫婦と母米寿の三都の桜の旅の時だった。 長女と私たち夫婦が道案内と言うことで我が家にまずきて貰った。
震災の後だけど千葉の妹夫婦も参加しようと言う事になったが、母には内緒にしてあった。
我が家へ一足先に来ていて三階で待機、もちろん靴も荷物も隠し・・。  母たちが到着しくつろいだときに、家の電話が鳴る。
妹の旦那さんが電話で「お疲れ様です・・お母さん来れて良かったですね・・大阪、吉野、京都の桜楽しんで下さいね」とか言って
さも千葉からかけているように・・そして電話をかけながら妹夫婦は二階へ下りて来て・・。
母の前に参上・・、びっくり驚かせると言うストーリー。
もちろん母は驚き、そして喜んで・・その後の二泊三日の三都の旅を楽しんだのである。

そしてまた二年前姉が二度目の手術で、長い入院生活私は何度も見舞っていたが、千葉の妹夫婦、因島の妹夫婦もお見舞いにと
そんな話になった。  もちろん、姉には内緒である。
私は何度も行っているので見舞う日を姉に告げていた。 京都駅でエルグランド運転の長女と私、二組の妹夫婦の六人が待ち合わせ。
食事をしながら・・病院へ向かう車の中で、更に詳しい最終チェック思い描くリハーサルをしたのは言うまでもない。
姉の旦那さんと姪っ子にはその旨を電話で話してあった。  大勢での、それも病院で繰り広げるドッキリ。

私と長女が見舞い食堂へ移動し話し、少しして千葉の夫婦が来てびっくりして感激で泣いているときに、因島の妹夫婦が入っていく・・
「え?あ? え?」ありえない訪問者に、姉の疑問符は長いこと続いた。 
千葉夫婦だけでも驚いているのに・・三組の夫婦が来て、姉夫婦姪っ子・・あの時の姉の驚きと涙涙の感激の様子は忘れられない。 

後日、姉が帰省する日の朝電話をかけた。
「同じ驚かせるのなら、帰ったとき兄貴だけ先に玄関に入ってからさぁ、五分位してお母さんに電話をかけながら玄関に入ったら?」
そんな助言した。

ところがところが・・私の上を行ったのが兄である。

こう言う嬉しいドッキリが好きなのは、私たちN家の血? 
いい年になってこんなこと・・ちょっと馬鹿げているかなぁ。 
まぁまぁ、仲良きことは・・美しきなりとでも言おうか。


*  満月で候  *

2014年04月15日 | 雑感

満月満月・・・今日は満月・・
朝から何気に、そんな言葉を発していた。

夕食後、「そうや満月や!」
昨日は火星が接近、とか言っていたが・・。

屋上へあがり三脚をたて、月に焦点を合わせた。

いつも思うが、大きい月はムードがない、夢がない。  
やっぱり月は遠くに眺めていたい。  
うさぎがおもちをついてるなぁ・・とか、子供の頃から変わらない図柄を眺めていた。

マンションとコラージュしてみた。
なぜか月の輝きには、ふるさとの尊き母を思い出す。

 

昨年帰省したとき夫の実家の兄嫁さんに、庭に咲いていた株をもらって帰り植えていた花が、暖かくなりやっと蕾をつけ花が咲いた。
名前は知らない。
夫の実家には”もらって帰った白い花が咲きました”と葉書を書いた。

月を眺める夜にふさわしいような、色といい清々しい花だと思った。

花たちにも光をあて仲間入り。

今宵満月にて候、さまざまな心がさ迷う日々ではあるが、愛でることに楽しみを持てる瞬間、自分はまだまだ幸せだと思った夜。