日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 月命日には・・ *

2022年10月26日 | 雑感

 

昨日25日は義父の月命日だった。  
三々九度のお神酒にも口をつけなかったとか、奈良漬けも駄目、そんな父はこよなく珈琲を愛されていたので、
亡くなられた後、月命日には、珈琲を三つ入れひとつを小さな額の父の写真にお供えする。 
父にはお砂糖もフレッシュも入れる、入れていたから。 私達は、フレッシュだけ。
時に父の事を思い出し話ながら、夫と飲む。 これが当たり前の月命日だった。 

病気をしてから今年は、毎朝食後のお決まりの珈琲を飲んでいない。 ピタッと止まった。
今はお客様も呼ばないし、珈琲メーカーしまおうかと思っていた。
薬の副作用で口に合わなくなったのかも知れないと、しかし敢えて聞かないことにしている。

先達て「久しぶりに珈琲頂こうかな」と言ったので、なんか嬉しくって、「ハイ」と言って喜んで入れた。
インスタントは飲まない。 「久しぶりやなぁ」「今年初めてよ」 

義父は大変器用な人だった。 長女が生まれて3ヶ月くらいの時に大阪に来てくれた。
「鰻が好きだ」と言われたので、鰻どんぶりをした。 「美味しいのう」あの時の顔着ていた服も覚えている。
「高野豆腐も好きじゃ」と言ったのを覚えていて高野豆腐を炊くと、「おやじも好きやったなぁ」と
夫も、高野豆腐の卵とじ、喜んで食べてくれる。

お風呂の蓋、「ジャバラのは子供に危ないぞ」と、近くのお店で材料を買って来て作ってくれた。 
引越しの時、父親の作ったお風呂の蓋、夫は持って来た、新築の家に。 
父親の思いと、父親の息のかかった蓋が捨てられなかったのだろう。 使うこともないのに。
子供とお風呂を楽しむ、可愛い猫や花のシールもはがして新しい家に持って行き、タイルに貼った。
決してきれいではないが、夫には子供とのお風呂時間、楽しかった時を簡単に捨てられないのであろう。
何にしても、夫の優しさが垣間見えるあれこれ。 

だからと言って、25日に「今日は親父の月命日やなぁ」とは言った事ない。
母親、家族の誕生日さえ、あまりちゃんと覚えていないのだ。 義父はずっと単身赴任だった。
男4人、女1人、5人の子供。 母の働きのいかに大変だったかが、伺える。 
「家庭的なところが好きだった」お付き合いしている時言われたことがある。
ひとつづつ、そんな夫の思い・・裏切らないように・・私。 

来月の25日、「珈琲もらおうか」って言うかな。 「ひと口飲む?」って言おうか。



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