冷たい一日でした。 曇り空のうえに昼間も、あるいは夕方からも小雨が降りました。
暗くなりかけて忘れていた七草を買いに行き家に戻った時、近所の奥さまが自転車で出かけるところに会いました。
「雨大丈夫かなぁ」 傘をとりに家に入るのをためらっていた様子なので「降りますよ、これさして行かれません?」
さしていた傘を差し出したのですが「ありがとう、まぁいいわ、近いし」 「娘さんのところですか?」 「そうやねん」
「近くにいてくれて良かったですね、お気をつけて」 ご挨拶らしきことしたかな、喪中を意識していましたが。
年末の21日、このご主人の訃報を聞いて驚きました、衝撃でした。 70歳でした。
経営される自動車整備工場で仕事中上から大きなタイヤが落下しコンクリートに転んだ拍子に頭部にかなりなひびが入り、
結果内臓の機能がストップしたとか聞きました。 10日ほど集中治療室でその治療の甲斐なく帰らぬ人になったのです。
いつもにこにこと穏やかなご主人、ご夫婦も所帯を持った3人の娘さん、親子とても仲が良く微笑ましい家族なのです。
とりわけ奥さまは私と考え方が似ていて、それに子供好きで孫たちを見ると寄って来て相手をして下さるとてもいい方です。
通夜の日も冷たい雨でした。 小雨降る暗い中に、自転車を漕いで行かれた夫人の後ろ姿は寂し過ぎます。
私の中には、朝家のうえをカラスが鳴くと・・・と昔そんな事を聞きましたが、あの日の朝も聞いたような気がします。
通夜や葬儀にお孫さん7人いてまだおじいちゃんの死を理解出来ない幼さでしたが、我が家だったらと重ねてしまいます。
じいじ~! ひろとやなつめが泣きながら叫ぶ声が聞こえるようで、いっそ涙が溢れました。
通夜以来、外からも見える我が家のツリーの電飾を、ともしませんでした。
何年も前ご主人を亡くされた知人が、ご主人の生前に言っておられた言葉を思い出しました。
「明日もし夫が居なかったら、そう思って今日を尽くすのよ」と。 尽くしていても悔いは残ります。
朝出かけて言葉を交わせないまま逝かれた、近所のご主人さま。
雨の中に消えた寂しい後ろ姿は、時々偉そうな私への伝言でしょうか。
小寒・・いっそう悲しみを募らせるような寒の入りでした。
ご主人が会社で乗っておられた、ご主人と思って置いてあるのよと言われた青い一輪車、ぽつり。
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このカラスもぽつんと寂しそうですが、電信柱の家族がうらやましそうに感じます。
これからは何が起きるか判りませんので、日々を楽しく過ごせたら良いですね!
家族のカラス・・気づいていただけたのですね。
カラスの世界でもいじめってあるのかな、こんなんってあるのかなって。
家族のカラス・・そんな気もしました。
寂しさを思いだしてシャッターを。
この年になりますと、やはり・・重ねてしまいます。
仕事始め・・退職届出されました?
ゆっくり行って下さいね、いつも主人とはらはらして見ているのですから。
今年も味のあるしまなみ発信、どうかよろしくお願いいたします。
日々を楽しく・・本当です。