花菖蒲は花の元が黄色・・この作品も黄色だから花菖蒲やわ。 昔母が作って送ってくれた。 季節には玄関に掛けている。
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母の誕生日だった。
昨日送った荷物の中に、白鷺公園で撮った花菖蒲をポストカードにして、母と明日誕生日を迎える兄と、手厚くお世話して下さる
兄嫁さんにメッセージを書いて入れた。
お昼前母から電話が入った。
「頑張ろう思うても、もうよう頑張らんけえ、ええ子にしとんよ」 「それでええじゃない。 充分頑張ってきたんじゃから」
「お兄ちゃんにも 、もうよう頑張らんわ言うたら、ももう遅いわ、今のままでええんで」 笑いながら言われたそうだ。
母と息子の思いいっぱいの会話が、微笑ましく思えた。
父が還暦を待たず他界した。 兄が中2のとき事故で船乗りに職を転向した父は仕事上月に一度くらいしか家に帰らず、
帰っても潮の関係ですぐに出港したりして、家は自ずと母と妹3人で自ずと兄が父親代わりだった、ずっと。
姉はすでに京都に出ていたし。
母もだけど兄も普段父親不在と言うことで周りから色々言われないようにと、母を思い妹たちには厳格さは隠せないが優しい兄だった。
兄が結婚した翌年に父が急死。 よけいに兄には責任感が大きくのしかかったと思う。 父が他界して今年は34年になる。
兄にはお嫁さんがいて、子供(男)が2人出来て、その子供たちが同じ年に結婚して、同じ年に子供が出来て・・2人目も出来て・・
両方とも男の子、女の子・・出来過ぎ、全く仲のいいことで。
兄嫁さんが、いつも賑やかな我が家を見て「大阪さんを目指してます」そう言って下さっていたが、我が家どころか親、子、孫、ひ孫、
母を交え、11人の大家族になった。 皆で集まり、祝ったり、出かけたり・・本当に幸せを絵に描いたようなとはこのことかな。
実家の安泰は大きな安心、安らぎである。 そんな血の流れ心の流れは、きっと私あっちの子や孫にも流れて行くと思うと感謝。
「こがに幸せでええんかねぇ」母は言う。 「蒔いた種じゃない」 「有難いねぇ」 「長生きしてよ、まだまだいい事いっぱいあるよ」
母89歳、若い時の苦労はひとつひとつ育って実って・・現在ひ孫10人に囲まれて今なお健在。
母がいてくれる・・そんな安心感は日常において大きな力になっている。
今日は金星が太陽面を通過すると言う日だった。 また金環日食で使った観察用サングラスが使えるんだ。
7時過ぎからと言う事で、会社には観察用がない夫に、行く前に見せてあげたい・・食事時だ、3階へ上がったり降りたり。
金環の時のように、3階の部屋から見た。 が、私ら夫婦の目には黒い点が見えないよ~。
カメラのレンズの前にグラスをあてて・・ズームで・・やっと見えたり。
即効パソコンに落として夫に見せた。 「ほら! 見えるやろ!」 金環日食のような大きな感動は無い、黒い点だもの。
しかし105年後まで見られないと聴くと、まぁ見られたってことでオッケーだろう。
三脚もたてずに、撮るの無謀! かすかに黒い点金星が見えるんだけど・・。
おじいさんが「感動です」と言う。 小学校の子供たちが「見えた!見えた!」と大喜びで騒ぐ。
それほどでは無いものの今生きている人たち次は誰も見られない訳だから、こんな事に興味も持たないよりはまし? まいっか。
みくさんのお母様は本当にご立派な方ですね。文面からお人柄がにじみ出ています。皆さんに慕われて常に感謝されてすごされているご様子に私も胆に銘じてお母様の様に生きていきたいと思います。
ふうせんさん目がいいのですね! あの点が見えたんですね!
主人も見えなかったから、早く撮って出勤前に・・とPCで見ました
世間で騒いでいる天体ショー、まだ挑戦して見ると言う興味はOKですね。
>この時期に遭遇するのはとても運がいいのではと嬉しかったです。
そうですよね! 両方とも見えた年にいる事がどれだけ運がいいかですね!
母のこと・・有難うございます。
私は子供のころたらいに洗濯板、手搾りに育った人間です。もちろん田舎に水道もなく井戸水。
だからひとつひとつ暮らしが変化して行くと、水道ひねっても、ガスでご飯が炊けても
何でも有難い有難い、感謝・・の言葉だらけの一日でした。
耳にタコが出来るくらい、正直もういいよ・・と思う時も、そんなに言うと安っぽくなる
偉そうにもそんなことを思った時もありました。
今、毎日どれだけそんな心で言葉を言っているでしょうか、私て。
つくづく言い続けて来て、そんな小さな感謝の集まりが年をとるほどに幸せを
掴み感じている母でしょうか。 すごいなぁと思います。
まだまだ足元にも及びません。 言葉にも態度にも感謝が足りませんね。
言葉は事霊と言いますが、言葉って生きているんだなぁと、そんな言葉の積み重ねって
感謝って本当に幸せに繋がって行くものだなぁと思います。
私も改めて肝に銘じて・・母のように生きて生きたいです。