＊ お話の日・・ ＊

昨日、つまり第三土曜日は夫の会社で牧師様のお話を聞く日であった。

社長様ご夫婦や弟さん、以前お勤めの方や得意先の方や俳句の先生や・・敬虔なるクリスチャン。
月に一度と言えども２０年以上も回を重ねていると、色々な人の人生模様さえ見えてくる。
前回、病気で来られなかった方が顔色良く見えていた。　独身の時からの仲の良い仕事仲間の方が見えていた。　３０年ぶりだった。　話は良く聞いていたけれど心地よい懐かしさであった。

私は、一人で過ごす時間がとっても好きで、いくらでもいくらでも過ごせる、特技と思得る位に。
しかし夫は人を媒体として色々な事柄を楽しんで来た。　そんな積み重ねが今の夫を支えている。
私は、もし先に逝く様なことがあってもきっとそうは落ち込まないで生きて行ける人だと思うし
そうであって欲しい。　夫の一声で即動いてくれる人が何人もいる、感激するほどに。

不器用な人だけど、それだけ人を人の心を大切にして生きて来た夫の人生。
私をはじめ家族は、少なくともそんな夫の恩恵でいい思いをさせてもらっての今日ではなかろうか。

昨日のお話は「与える事の充実」であった。　物も・・・であるが、自分の欲だけに生きる事無く人に心を与える・・夫の生き方そのものかも知れない。

帰り道、無防備な釣りでシミの多い夫の横顔ちらっと見ながら、心の中でありがとうと言った。