* m's small garden * <milky-mamaの小さな庭>

*** 植物育てが運んでくれる小さな幸せ ***

ありがとう

2008-12-13 12:25:33 | 番外編

昨日退院してきました。
留守中は温かい励ましのお言葉、本当にありがとうございました。

退院してきた私を迎えてくれたのは
道路際の「良く来たにゃん♪」と鉢植えのオールドブラッシュでした。


  


たった4,5日のことでしたが
元気で待っててくれたのね、と声をかけたくなりました。


病気がわかったのは10月終わりの頃。
ちょっと出血があって検査に。
子宮ガンの細胞診でレベル5という非常に悪い結果でした。
(レベルは1~5まであって5は最悪)

「癌」がん、がーーーーん!!!
真っ先に思ったのは「こんなこと、主人にも子供たちにも云えない」
どんなに心配して悲しむか簡単に想像できたので。

しかし主人には伝えないわけにいかず、知らせました。
本当に落ち込ませてしまいましたが
強い心で励ましてくれて前向きに戦う決意表明をしてくれました。



  
↑帰宅した私を階段で待っていてくれた緑光


実は私、6~7年前同じ検診で「レベル3・要経過観察」だったのです。
最初の頃は真面目に定期的に通っていたのですが
年数が経つうち、仕事の忙しさ(その頃はフルで働いていました)や
さまざまなことに押され、なおざりになっていたのです。

いつか「大丈夫、なんてことはないんだから」なんて気持ちに。
それがいけないんですよね、さっさと手術しちゃえば良かったんです。



  
↑庭に入るとノックアウトが明るい笑顔で。


さて、それから大学病院を紹介され
また検査、今度はMRIやCTスキャンなども加わりました。

結果がわかったのは11月一週目だったでしょうか。
その結果待ちの日々、私としては心の中で何度か死にました(笑)
この時間が一番辛かったですね。

「病は気から」って本当にそうですよね。
風邪を引いても「癌のせいか?」と思うし
ちょっと腰のあたりが痛いと「転移か?」と思うし
なんでもかんでも不安で怯えていました。


  
↑ウィンチェスター・カセドラルも「おかえり」と。


こんな気分になったら
きっと庭も花も頭からなくなるだろうと思っていましたが
とんでもない。
バラや庭の植物たちが弱った私の心をいっぱい包んで癒してくれました。

そんな時でも朝開こうとしている蕾や
真っ赤になってきた木の実や
そういう自然の営みが愛しいのでした。


  
↑入院前に作った寄せ植えのアネモネが咲き出していました。


来年の春のバラの開花は見れるのかな?…そんなかなりの弱気でした。


注文しちゃったバラの大苗はキャンセルしたほうがいいのかな?とも。
でも生きてる方に賭けてお金を振り込みました。



  
↑真っ赤なマザーズデイと一輪咲き出した日本水仙。


そして不安と期待の結果発表。
死にそうな姿で診察室へ入った私に真面目な顔の先生。

「やはり細胞診はレベル5でした。」
…そりゃわかってる。。。

「でも組織診てね、少し組織をとって調べたんですが
それの結果は高度異形状皮、なっていても上皮癌」
…わぁ、少しいいのかな?!

「MRIやCT等の検査では
癌ならもっと白い部分が沢山見えるのですが
白い部分がほんの少しなんです」
「子宮頚部に少し見られて、子宮本体は健全です」
「ですので、まずは頚部のそこだけ手術してみましょう」

そこでやっと私「えっ?転移とかは??」
先生「転移なんてそんな!(にっこり)」
「卵巣も腫れてるって言われたんです」
「少し大きくなってますが大丈夫ですよ。
頚癌からいきなり卵巣にはまず飛びません。」
「こ、腰のあたりも痛かったんです、肝臓?」
「肝臓も大丈夫ですよ、腰が痛いのは別の理由でしょう。」

言われた途端、腰は痛くなくなりました(苦笑)



  
↑アークトチスも咲き出していました。


とにもかくにも命拾い。
最初の病院で「最低子宮全摘出でしょう」
「場合によっては卵巣やリンパも」
「必要があれば化学療法や放射線。」と聞いていたので
お腹を切らずに「円錐切除」という方法の手術になったことは
予想外のいい結果でした。

あとは手術で摘出した組織を調べて
もっと手術が必要か、これでいいか、が決まります。




↑階段に毀れ咲いているヒメツルソバ


私と家族にとっては重い一ヶ月でした。

でもお蔭さまで、本当にお蔭さまで
手術も終えて元気にここにいます。


手術後の結果はクリスマスイブに発表ですが
もう私の心は大丈夫。
もしもう少し戦わなくてはいけなくなっても
頑張れる自信がつきました。





↑まだまだ咲くつもりのリトル・アン


入院中の同室の方の治療の様子や医学の進歩を肌で感じ
いろいろ話を聞かせていただくうちに安心感が広がりました。




↑クレマチス「ダッチェス・オブ・エジンバラ」に蕾が



同室の方にやはりネットをやっている方がいらして
「ネットのお友達に励ましてもらっている」と言ってらっしゃいました。
私もどんなに励まされたことか!



↑クリスマスローズに蕾が!


ブログや掲示板へのコメント、電話してくださったお友達
携帯などへのメールをくださったお友達
本当にありがとうございました。



↑ブラッシング・ノックアウトの美しい蕾


そしてどんな時も庭の花や木たちが
優しく心を包んでくれることを痛感して
ますますガーデニングが好きになりました。




↑5個の蕾の中のトップバッターが開花、イブ・ピアジェ。


入院中もバラの本を読みまくり!
バラへの愛情は、さらにパワーアップ。
これからますますのめり込みそうです(笑)


こんな「milky-mamaの小さな庭」ですが
どうかこれからもよろしくお願いします。