もしもに備えて「緊急・災害用お願いカード」、できました！

今や暮らしに欠かせなくなった携帯電話やスマートフォン。
うっかり忘れると「ああ、何もできない」と絶望的な気持ちになったりします。

スマホひとつあれば、連絡を取り合うだけでなく、買い物ができたり、電車に乗れたり、
銀行取引ができたり、新たな出会いが見つかったりしちゃいます。
個人情報以上の情報がこんな平たい小さな機械にぎっしり詰まっているわけです。

当然、万一でも失くしたりしないように、
ますます「あ、スマホ…」とありかを確認するようになって、
本当に振り回されているな、と思う今日この頃です。

ただ、携帯電話やスマホのおかげで、
聴覚障害者の生活は大きく変わりました。
かつて「電話ができないから自転車で１時間もかけて話に行った」とか、
「デートの約束を、親に頼んで電話してもらった」とか、
聞こえないというのはこんな不便さがあったのかと思うようなエピソードを
たくさん教えてもらったものです。


便利なものはどんどん使えばいい、と思います。
でも、忘れてはいけないことがあります。


電気がなければ、何の役にもたたない。


東日本大震災の翌朝、テレビはつかなかったけど、新聞はちゃんと届きました。
やはり最後は「紙」。
「紙」なのです！！


この「緊急・災害用お願いカード」は、
宮城県聴覚障害者協会や、みやぎ・せんだい中途失聴難聴者協会から委員を推薦してもらい、
時間をかけて、
どういう場面で必要か、
どんな内容があったら便利なのか、
頼むだけでなく、伝えたい場面もあるのではないか、などなど、
たくさん話し合いを重ねて完成しました。

もしもはいつ起こるかわかりません。

この機会に、必要なことを書き込んで、
障害者手帳にはさんでおいたり、おさいふに入れておいたりして、
もしもに備えてもらえたら嬉しいなあ、と思います。



折しも、仕事で使っているパソコンが朝からご機嫌ななめ。
結局、電源が入らず、まさに「ただのモノ」状態で、さっき修理に出しました。
もしもはいつおこるかわかりません。
庄子でした。