BULLET CLUBとの
対抗戦七番勝負に揺れる
ほっこりプロレスと
その参戦選手による
オンラインプロレス連合軍。
ずっと鳴りを潜めていたあの男が
ついに立ち上がった。
「このままでは勝てない」
BULLET CLUBとの対抗戦を前に
そんな不安を拭えずにいる
ほっこりプロレス代表
北畠社長が動いた。
この日の興行終了後
北畠社長の呼びかけで
リング上に集められたのは
ほこプロ所属選手である
須王 一矢、橘 誠士郎、進藤 歩、
ニーヨル、マスクド・ナイト、
金山譲、Mr.しもの7選手と
(影千代は負傷欠場中)
他団体、もしくは
フリーとして参戦している
チャック・ザ・クラッシャー、
G、ユウジ・ヤマシタ、
シャレ・トン・シャア、
スモーキー・スミス、
麗華、Mr.レモの7選手。
ダレル・ラルストン、
ビリー・ラルストン、
コビー・グッドソンの3選手は
現在、負傷欠場中の為
参加は見送られた。
「G選手の呼びかけで結成された
オンラインプロレス連合軍ですが
現状、一枚岩とは言い難い状態です。
まずは互いの結束を
固めなくてはなりません」
北畠社長がそう言うや否や
1人の男がこれを遮る。
「ギャラの話かと思って
来てみれば・・・。
悪いけど、そういう話なら
オレはパスだね」
発言者は
BULLET CLUB入りを表明したものの
ケニー・オメガから
三行半を突きつけられたチャック。
どうやらオンプロ連合軍の一員として
共に戦うつもりはないようだ。
決起集会のはずが
いきなり出鼻を挫かれた形となった
北畠社長の心中やいかに・・・?
「AJスタイルズとはオレがやる。
ほこプロのエースとして
このリングを守るのがオレの使命だ」
そう語るのは
ほこプロ青のエースこと橘。
赤のエース、須王もこれに続く。
「いや、AJとはオレが戦う。
これだけは譲れない」
ガッチリプロレスから参戦している
GもAJ戦に名乗りを上げる。
「オレは誰が相手でも構わねぇが
アイツが一番強そうな
ニオイがするよな。
だったらオレが蹴散らしてやる」
3選手の熱意に影響されたのか
「オレが」「私が」と続く
他の連合軍の選手たち。
ここですかさず
Mr.しもも空気を読んで割って入る。
「いや、オレはこの中で唯一
AJとの対戦経験がある。
オレが一番、勝算が高い。
やるならオレしかいないでしょ」
このMr.しもの発言を受けて
オンプロ連合軍の全選手が
口を揃えて応えた。
「どうぞどうぞ」
「・・・ダチョウ倶楽部かよ!」
ベタな展開を踏まえながらも
Mr.しもがこの対抗戦で
大将を務めることに
やぶさかではないことには
それなりの理由があった。
「だってオレ、主人公なのに
全然目立ってなかったからね。
この辺でガツーンとかまさないと・・・」
「それに大将戦ってことは
出番は最後ってことでしょ?
それまでに勝ち越してくれてれば
オレは負けたっていいわけだから。
目立つ上に負けてもいいなら
こんなにオイシイことはないじゃん?」
なるほど、いかにも
Mr.しもらしい理由である。
「しかし、AJスタイルズが
BULLET CLUBの中でも
最強の実力者であることは
疑いようのない事実だ。
我々連合軍の中で
最弱のMr.しもをぶつけるのは
戦力を温存するという意味でも
あながち間違った選択では
ないのかもしれないな」
そう分析するMr.レモ。
「いや、オレに負けたお前にだけは
言われたくないんだけど・・・」
少し面白くなさそうなMr.しも。
須王と橘が
Mr.しもをフォローする。
「ミスターさん(Mr.しものこと)は
北畠社長とともに
ほこプロ創設にも携わった
唯一の選手なんだから
ほこプロの命運を握る最後の試合は
ミスターさんが出るべきだと
オレは思う」
「ちょっと頼りないけどな」
「お、お前ら・・・(仲間由紀恵風に)」
文字通り「ピンクの大将」として
対抗戦のメインイベンターを
務めることとなったMr.しも。
本当にそれでいいのか!?連合軍!
不安を残したまま
決起集会は次回へと続く。
to be continued...
★Mr.しもの中の人の裏話★
Mr.しもを止めてくれる
マトモな神経の持ち主は
どうやら連合軍には
いなかったようです。
いや、これはダメでしょう(笑)
この展開、実は
もう一ひねりあるのですが
それはもう少し後の話。
どうぞお楽しみに!
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