Mr.しもの中の人が
プロレスラーの魅力を語る
このコーナー。
今回は・・・いよいよ
この方について語らせていただきます。
プロレスリング・ノアを旗揚げし
トップレスラー権社長として
日本プロレス界の先頭を走った
三沢光晴さんです。
そもそも私が
プロレスを好きになったきっかけが
三沢さんの試合を見たからに
他なりません。
当時、夢中になって遊んだ
ファイヤープロレスリングでは
氷川光秀なる
三沢さんをモデルにしたレスラーで
遊んでいたのですが
三沢さんの試合を・・・というよりも
プロレスをテレビで見たことは
ほとんどありませんでした。
実際にプロレス中継を見て
三沢さんがタイガードライバーを
繰り出したのを見たときに
「ファイプロで見るより
全然スゴイじゃん!」と
感動したのを覚えています。
三沢さんのスゴさは
不死身なんじゃないかと思うほど
尋常ではないタフさと
何でも卒なくこなしてしまう器用さ、
そしてエルボーという
プロレスにおいて
基本的かつシンプルな技を
必殺技にまで昇華してしまったセンス・・・。
とても一言では言い表せません。
私の思い出の中で
この人を超えるレスラーは
二度と現れないと思います。
全日本プロレス時代は
「カッコイイ」と思える選手でした。
あっ、ノア時代が
カッコ悪いってことではないですよ!
アイドルレスラーという印象も
持ち合わせていたという意味です。
目の輝きが、若さを感じさせますよね。
晩年の三沢さんは
「太りすぎだ」と
批判的な声も多かったのですが
私は「シブいお父さん」という感じで
嫌いではなかったですね。
喋るとただのエロオヤジでしたが(笑)
華やかさは薄くなりましたが
その分、力強さは増しました。
ランニングルボーで決める試合が
好きでしたね。
エルボー
三沢さんといえば、エルボー。
三沢さんと初対決を迎えたレスラーは
とにかくその威力に
驚かされるようです。
「三沢」「エルボー」で検索すれば
名レスラーたちの賛辞の数々が
読めるかもしれません。
子供の頃はエルボーよりも
派手な投げ技が好きでしたが
年齢を重ねてこの技の深みを
感じるようになりました。
後述のエルボースイシーダの他にも
フィニッシュともなり得る
ランニング式、ローリング式、
ワンツー式など
バリエーションも豊富。
エメラルドフロウジョン
エメラルドフロウジョン!
・・・なんてカッコイイ響き。
私も少年だった頃は
そんな風に思っていました。
今となっては
なんだか恥ずかしいです(笑)
ボディスラムの体勢から
そのまま真下に落とす。
なんてエポックメーキングな
技なんでしょう。
タイガードライバー
「これ、効くの?」
そんな風に考えたら負けです。
上手く表現できませんが
相手の体がクルッと回転するところが
ものすごく好きでした。
画像の'91は
相手を脳天から真っ逆さまに落とす
超絶危険技。
四天王プロレスの激しさを
象徴する技の1つですね。
フェイスロック
三沢さんをエースへと押し上げた
シンプルかつ強烈な絞め技。
知人にかけられたとき
鼻がもげるかと思いました。
エルボースイシーダ
飛ぶエルボー。
冷静に分析すると
これを的確にヒットさせるのって
かなり難しそうですよね。
さすが三沢さん。
ベストバウトといえば
プロレス大賞ベストバウトを
3度も受賞した小橋建太戦が
真っ先に思い浮かびます。
三沢・小橋戦は少年だった私も
永久保存版として
ビデオテープに標準録画してました。
川田との試合は
名勝負というよりも
死闘と呼ぶ方がしっくりきます。
1つ違いの先輩と後輩。
永遠につきまとう2人の関係性が
他のレスラー同士では絶対にできない
感情のこもった試合展開を
演出してくれました。
方舟の継承者、丸藤は
終ぞ師匠である三沢さんに
一度も勝つことができませんでした。
それもまた、ドラマですよね。
バラエティー番組などでは
喋り好きそうな印象を受ける
三沢さんですが
試合では過度なアピールもなく
不言実行を体現するレスラーです。
そんなところもまた
できる男を感じさせます。
兄貴肌、親分肌であることでも知られ
グローバル・ハードコア・クラウンを
秋山が新設しようとした際
ポケットマネーで全額支払ったという
エピソードも。
仕事でもプライベートでも
何も言わずに背中で語る
人だったんですね。
そこにシビれる、憧れるゥ~!
こういう言い方は
ファンの方に怒られるかもしれませんが
プロレスが命を賭けた
格闘技であることを
三沢さんの死によって
改めて思い知らされました。
「太って動けなくなった」などと
横から口を出すのは簡単ですが
三沢さんは試合とは別に
社長としての接待もあったでしょうし
決して体型の変化は
不摂生によるものだけでは
なかったことと思います。
三沢さん亡き後のノアは
厳しい状態が続いていますが
そんな三沢さんの背中を見て育った
丸藤や杉浦が、
あるいは三沢さんが育てた
丸藤らに憧れて入団してきた選手たちが
きっとなんとかしてくれることでしょう。
もちろん、私もファンとして
精一杯応援するつもりです。
早すぎる急逝が
本当に残念でなりません。
謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
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