物置小屋の住人

趣味で育てている東洋蘭、バラの写真と日本蜜蜂の育成記録を気の向くままに。

春蘭 「飛鳥」の思い出

2023-06-16 | 日本春蘭
<2023.3.26撮影>
千葉に住んでいた頃に我孫子に沢山の春蘭を育てている老人がいました。
当時の私は春蘭を始めた頃で週末の度に房総の里山を探索していました。
どんなきっかけでその老人と知り合ったか思い出せないのですが、朝から晩まで入りびたり棚を眺めていた記憶があります。銘花は勿論、無名の花や山採りの素心の大株が所狭しと並んでいました。
ある時、小さな苗木を持ち出してきて、この木は山採りで朱金に青覆輪で日輪と逆パターンだが素晴らしい花が咲くと説明してくれました。そしてその爪楊枝程の分株3条をそっと私に渡しながら、名前は飛ぶ鳥と書いて「飛鳥(あすか)」だと。
一旦は持ち帰った「飛鳥」ですが、そんな小さな苗木を育てる自信もなく、お預かり出来ないとお返ししました。1990年頃の話です。
それから二十数年後に兵庫のK園芸がヤフオクに出品した同名の春蘭を見つけ、商品説明から同じ蘭と確信し棚入れしました。そしてその7年後に我が家での初花を見る事ができました。
初めて名前を聞いてから32年後に花を見た事になりました。老人が話した通り素晴らしい花でした。

この写真は今春2023.3.26の撮影です。
今年は、昨年の花より良く咲きました。
来年は満作に咲かせてみたいです。





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