「二人」から対話が始まる

今朝は強風で交通機関にも影響が出ているよう、島岡美延です。昨日は目の前で放置自転車が２台、バタバタと倒れて怖い思いをしました。桜もこの風に負けず、なんとか踏みとどまって、と祈るばかり！
昨日は、池袋あうるすぽっとで舞台「デュエット・フォー・ワン」を見てきました（4日まで。亀戸カメリアホールで13～15日）。舞台初挑戦の安めぐみ、シンガーソングライターでミュージカル以外の舞台は初めての米倉利紀。難病で演奏が出来なくなった天才バイオリニストが、夫の勧めもあって、精神科医のもとを訪れる。そこで繰り広げられる二人の会話はすべて「治療」につながっていく・・・。
フェルドマン博士の家屋・庭は、どこか「昭和の日本」風。夫婦のあり方などを語るステファニーは、精神のバランスを徐々に欠いていく。彼女は何に「明日」を見出すのか？
ロンドン初演の二人芝居をユーモアと緊張感にあふれた濃密な空間にした演出・鄭義信。「二人」とは、コミュニケーションの最小単位、と改めて実感した会話劇でした。