太陽フレアの影響の予測はどこまで可能なのか、島岡美延です。
この主人公も予測不能。妹が「本屋大賞にはずれはない」と貸してくれた2冊。声を上げて笑ってしまって電車で読めない! 宮島未奈著『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社)は先月発表の本屋大賞受賞、続編『成瀬は信じた道をいく』の展開も見事。どこまでも知りたくなる、成瀬の成長。
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」、中学二年生の成瀬あかりが幼馴染の島崎みゆきに告げるところから始まる物語の舞台は滋賀県大津市。著者が自分の住む地を驚きの小説にしていく軽やかさ。表紙は西武ライオンズのユニホームを着た少女の漫画のようなイラスト、とにかく不思議な疾走感。
相手の名前と顔を一度で覚え、色んな才能を発揮するけど、相当な変わり者。島崎とM-1グランプリに挑戦したり、高校入学で坊主頭になってみたり。「かつてなく最高の主人公、現る!」という本の帯も納得。私の妄想はすでに、どんな役者なら成瀬を演じられる!?
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