昨日の強風に傘を差せず、島岡美延です。今日は晴れるけど、明日から遠い台風の影響も。
「高齢者の定義は70歳から」と政府の諮問会議で出たようですが、この巨匠は昨年91歳で亡くなるまで精力的な仕事の数々。映画『情熱の王国』『壁は語る』の最後の2作が6月1日から公開されるのは『J:ビヨンド・フラメンコ』(16)も魅力的だったスペインのカルロス・サウラ監督。舞台やオペラの演出も最後まで手掛けていたよう。
『情熱の王国』は現実とフィクションが交差するミュージカル。メキシコ音楽とダンスのエネルギー、この独創性にあふれる脚本を生み出し、80代後半で撮ったとは。
『壁を語る』は、「人はなぜ壁に絵を描くのか」をテーマにサウラ監督自らが旅するドキュメンタリー。スペインのアルタミラなど洞窟壁画から、現代のグラフィティまで。思想家やアーティストと語り、人類の根源的な想い、芸術の起源を考える時の楽しそうなこと。全然違うタイプの充実の2作。
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