蒸し暑い朝、島岡美延です。遠くの台風を忘れずに。
日々、いろいろあって、すぐに忘れる私たち。2020年、学校が止まり、映画館も図書館も止まった日々の中、こんな少女がいた――。映画『あんのこと(6月7日公開)』をご紹介します。先日のカンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞受賞の『ナミビアの砂漠』でも主演している河合優実、ドラマ『不適切にもほどがある!』の純子役、本作では難しい主人公を見事に体現。
香川杏、21歳。シャブ中でウリの常習犯。母親(河井青葉)と祖母と三人暮らし。子どもの頃から酔った母親に殴られ、4年生から不登校。12歳で母親が紹介した相手に身体を売った。絶望すら知らず、繰り返される毎日。そんな彼女の世界が刑事(佐藤二朗)との出会いで少しずつ変わり始める。だがその細い糸すら突然のコロナ禍に断ち切られ・・・。
実話をもとに『SRサイタマノラッパー』の入江悠監督が映画化。生きよう、と思った杏の声、あなたに届いて。
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