今年最後のラジオに大島新監督が登場、島岡美延です。
昨年の『なぜ君は総理大臣になれないのか』の続編、映画『香川1区』は東京で緊急公開中(全国1月21日公開)です。
大島渚監督の次男、ずっとドキュメンタリーを作り続けてきた人は、とても腰が低く丁寧な語り口。妻同士が友人で「家族の反対を押し切って官僚から立候補」した小川淳也氏にカメラを向けたのは2003年から。
『香川1区』では、小川氏の“壁”、平井卓也氏に大臣室で大島監督が取材。選挙期間中に別人のようになる場面も。カメラはすべて映し出します。
街頭演説で高校生まで駆け寄ってくる小川陣営。“関係者”が映画撮影を妨害する相手陣営。ついに投票日午後8時、事務所は大喝采。
香川1区だけでなく、日本中にあるだろう“怖い現実”も。来年夏は参院選。この映画を見て“自分で考えて”投票して。
ついに日本でもこういう映画が作られ公開されるなんて驚きました。
でも香川1区以外の他の地域の地方都市の選挙の闇は根深いなと改めて思いました。
そして大島監督の手腕も凄いですね。
映画の中に“これはルール違反?調査すべきでは”ということ、出てきますよね。香川だけでなく日本中の、特に地方都市で起きていそう。
「会社の業務時間にみんなで同じ候補の名前を書きに行く期日前投票」、そういう選挙しか知らない人、少なくないのかも。
あらためて、大島新監督のファンになりました。