アンネイ手帖

キモノや着付け、暮らしの覚え書き。

「水」vs.「キモノ」

2012-05-08 | キモノ
紬は水に強いと聞きますが、どんなに高価になっても
やはり普段着、仕事着であった歴史を考えたらそうなのかなと思います。
ちょうど以前の記事にご意見をいただいたので、再考してみました。

染織の専門家でもありません、非常に稚拙なブログですのでご笑覧ください。

ちょっとハギレがあったので濡らしてみましょうか。
上は大島(もどきか?)、下は縮緬。


水の浸み方が違いますね。
紬は上に乗るっていう感じ、やわらかい方はじっとり~しゅんでいく感じ。


あー、このハギレは一度洗ったので
あまりわからないかもですね。

そうだ、
正絹じゃないかもだけど、縮緬の半えりがあった!
これ、わかりやすいです。


一瞬にして、チュワチュワに縮みました。
こわいこわい。
いつも洗ってはアイロンで必死に伸ばします。

コメントにも書きましたが
母の体験談に、お召を着たご婦人が雨にあって着物が分解した
という恐ろしい話があります。
近代のお召はそんなことないでしょうけど、
出来れば濡らしたくはないですね。

縮み、色移り、しみ、
色んな問題で大好きなキモノがおじゃんにならないように
紬ややわらかものの域を超えて
やはり水濡れには細心の注意が必要、いや濡らしたくないです。

雨の季節、暑い季節も出来るだけ快適にキモノを楽しめますように
情報交換をしながら考えていきたいものです。
再考する機会をくださった恵美蔵さん、ありがとうございました。
そうそう、
気をつけたいのはキモノだけじゃなく、帯も履き物も・・・ですね♪