アンネイ手帖

キモノや着付け、暮らしの覚え書き。

梅雨の晴れ間に浴衣を洗濯

2012-06-10 | キモノ
入梅したとは言え、陽が差したら夏の強さ。
洗濯しない手はありません。
いただきものの浴衣をサッと洗いました。


東急ハンズで冬の間に買っていた洗濯ネットです。
挟んで巻いて、洗濯機へ。


さすがに脱水タイムには「ダンダンダダダッ!」
と音を出して止まってしまいますので
いちいち置き場所を真ん中にして、再スタートです。

その手間を考えると、手で畳んだままジャジャッと洗って軽く脱水する方が
早いように思いました。

後は半乾きで畳んでアイロンです。
しばらく風通しの良いところへ放置しておきましょう。


弁慶格子、おおきなブロックチェックのしじら織
良く着ていらっしゃったようで、やわらかい手触りがうれしいです。
「すしやの段(義経千本桜)みたいでしょう?」
と言われてたので、すしやの浴衣と呼ぶことにします。

最近読んだキモノ本2冊

2012-06-10 | 読み物
最近読んだキモノ本です。新刊ではありません。
こちらは「あるある」と思わず微笑んでしまう親しみを覚える一冊。
あしたも着物日和
近藤 ようこ
徳間書店


漫画仕立てなので、余計にさっくり読めて
安心感が得られる内容。
20年間キモノと向き合って来られた、近藤さんのキモノ放浪記、
こうやって記憶&記録されていること、
まぁ職業柄といえばそうなんでしょうけど、おもしろいです。

こちらは表紙にノックアウトかな。
日々、きものに割烹着
猪谷 千香
筑摩書房


私の母は70代半ばですが
父の葬儀に着た喪服があまりに苦しくて
悲しい気持ちと重なって「もう二度とキモノは着たくない」
と言いました。
(だから箪笥の中身を私にくれたのだった)
孫の挙式には黒留袖を着ましたが
もう体が歪んでしまっているのと、留袖の重さに疲れたらしい。
「式」「衣裳」という縛りが、母とキモノを余計に遠ざけたのかも知れません。
伸縮性のある被り物トップにウエストゴムのパンツやロングスカート、
そういう楽な衣服に慣れてしまうと
普段に自分でキモノを着て生活出来る高年齢者というのは
なかなか希有なことなのかも知れません。

いや、アタシはそれは嫌です。
皆さん一緒に、キモノを楽しむお婆ちゃんになりましょうね。