アンネイ手帖

キモノや着付け、暮らしの覚え書き。

覚え書き☆黒留袖

2018-03-08 | キモノ
私の黒留袖は、母から。


母はこれをSおば様から生き形見として譲り受けたらしいです。


何故かしら他人である母のことをとても可愛がってくださったそうで、私も彼女の(当時はもうおばあさんだったが)優しい語り口を覚えています。
だから家紋もうちのものではありませんが、母も気に入って何度も着たキモノです。


美しい日本刺繍の鳥が一羽。
尾長鶏?鳳凰?雉?誰?な感じ。
私はこのシンプルさが大好きなのです。

実はこの留袖、バチ衿にしてあるのです。
かけ衿も比翼も折らずに着ることが出来ます。
サイズが合うし、イェーイって感じで着やすいのです。


袋帯はHataばあさんから。
折り返しの内側に「中国山水」とあり、派手さはないけれどちょっと面白い。


黒留はもう何十年前からあるし、ずいぶん古めかしくなってきました。
「キャー可愛い柄ですね!」と言いたくなるような派手な花柄の黒留も着てみたい。

比翼もボロボロになってきたし、そろそろ手入れに出して綺麗にしようかなと思います。

草履はつるんと白い螺鈿があるものと銀色の佐賀錦があり、娘と「どっちにする?」と相談。
サイズの大きい白を娘が履きました。


銀色は伯母のものでしたが、鼻緒もやわらかいので、まだまだ履けます。
上から下までいただキモノでありがたく佳き日を過ごさせてもらいました。
この日のためにまつエクまでしてみたのですが、私のまともな写真は1枚もありません(笑)


とほほ、また着たいなぁ