吉良吉影は静かに暮らしたい

植物の心のような人生を・・・・、そんな平穏な生活こそ、わたしの目標なのです。

吉岡秀隆主演NHK BSドラマ『犬神家の一族』後編

2023-04-30 20:40:00 | 映画・ドラマを観て考えよう
 今までにない斬新な『犬神家の一族』でした。『これぞ犬神家の一族』という『湖面から突きだす二本足』のシーンを謎解きの後に持ってくるとは❕驚きました。
 スケキヨを逆さまにしてヨキケスとする見立て殺人の仕上げを全て棄ててしまっても描きたかったものは何だったのでしょうか?

 それこそは『事件の動機』だったのではないでしょうか❓今までの『犬神家の一族』は凄惨な犯罪描写にチカラを入れ過ぎて『何故凶悪な犯行に及んだか❓』はサラッと流していたように思います。

 そもそも佐兵衛翁は何故あんなヘンテコな遺言を残したのか❓心から愛した2人の女性の生んだ孫に遺産を残したかったのだとしたら、それなりに納得はできます。

 財産は珠代に残す。できれば消息不明の静馬を捜し出したい。珠代が神職の娘として生きたいならそれもよし。というところでしょうか。


※『犬神家の一族』人物相関図

 前編を観たとき『大竹しのぶが松子をやったら確信犯にしか見えない』という内容のことを書きましたが、後編では『静馬の身代わりに気づいていた』とハッキリ分かる結末が用意されていました。

 大竹しのぶはミスキャストじゃないかと思いましたが、後編まで観ると『あれで良かったのだ』と思い直しました。
 製作側が確信犯的に大竹しのぶを使っていたのですね。これはさすがに『ヤラレた❕』と思いましたね~。

 犬神家の一族ファン必見のドラマです。
 実に面白かったです。


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2 コメント

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モバさまへ (くりまんじゅう)
2023-04-30 21:36:47
いゃ~~するどい洞察力です。
昨夜の後編はビデオに撮りつつ観ていましたので
翌日じっくり見るわと 途中で席を立ったりしており 今朝じっくりと見ました。

湖面から突き出す2本の足が 全てを解決したあとに出てきましたね。
一同が集まる座敷での金田一の説明が長くて 吉岡金田一の滑舌が悪いためか
とても聞き取りにくかったです。
物語の展開も 過去の石坂浩二・古谷一行金田一の進め方が私は好きです。

今回でいちばん感じたことは 大竹しのぶ・倍賞美津子・南果歩さんたち女優陣の
首のだぶつきから 重ねた年齢を思いました。
そりゃ女優さんといえども 彼女たちも順調に歳を重ねており 老けますよね。

つぎの作品の金田一は ぼそぼそとしゃべる男ではなく 滑舌のいい名探偵を望みます。
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Unknown (管理人)
2023-05-01 22:24:00
くりまんじゅうさま、コメントありがとうございます。
今回のドラマを観て思いましたのは『大竹しのぶ演じる松子がすべてを仕組んだ悪人だったのかもしれない』そういう疑いです。
静馬は戦争で受けた傷が元で記憶も定かでまはなくなって松子の言うがままに『自分は佐清だ』と信じ込まされたのではなかったか❓
そして正体が静馬だと知った松子にころされる・・・。
『あれは只の化け物でしたよ』
松子のセリフにただただ静馬が哀れに思えるラストでした。

あと、ころから俳優さんにはホン読みやナレーションの修行をもっとしていただかなくちゃなりませんな~。そういう思いを強くしました。修行すべきは腹式呼吸と滑舌です❕
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