日本経済新聞8月19日(月)朝刊に掲載された意見広告の全文を転載します。
香港からの緊急を要するお願いです。事態は一刻の猶予も許さない状況です。日本の皆様、香港を救うために、どうか私たちにお力添え下さい。
私たちは香港政府による、日に日に厳しさを増す暴力に直面しています。自身の安全が脅かされるという不安がありながらも、我々は香港における自由、そして民族主義の達成のために行動しています。日本の皆様、どうか貴国の国会、そして内閣府に香港を救うための陳情、そしてご請願を頂きますよう、謹んでお願い申し上げます。
私たちが知る、活気に満ち溢れた香港は、暴徒鎮圧用に用いられる、催涙弾とビーンバッグ弾の雨により、もはやその姿を残していません。今年六月に論争を巻き起こした「逃亡犯条例」の改正を起因とする抗議活動が始まって以来、香港に保証された「高度な自治」は脅かされています。そして香港は、今まさに警察国家になる寸前にまで迫っています。
香港政府は、約束された政治改革を実施せず、人々を弾圧し続けました。香港政府と中国政府に支持を受けた、警察による残忍な暴力行為は、とても悲しいことに私たちの生活の一部となってしまいました。香港警察は、デモ参加者を「ゴキブリ」と称し、暴動の鎮圧という名目で、デモに参加していない一般市民、事実を報道するため香港にいる報道記者、また、負傷した人々を救護する使命を帯びた医療従事者などに無差別かつ非常に残酷な暴力を行使しています。また、香港警察は抗議活動を抑え込むために、反社会勢力を雇い、一般市民を襲撃するよう命令しています。これらは全て香港政府の施策に反対する人々を弾圧するために、普通選挙制度が導入されていない現在の香港政府で用いられている最も一般的な方法です。
現在の香港政府の統治下では、香港市民は安全ではありません。残された時間はほとんどありませんが、私たちはこの残された時間を使い、自由と民主主義の達成のため、行動をしていきます。ここまでお読みくださった皆様には、お願い申し上げたい事項がございます。
貴国の国会と内閣府に香港に対する日本国民の関心を喚起し、香港へ渡航する日本国民や、香港に在留している日本国民に安全措置を講じるよう、勧告をご要請してください。現在の香港は上記に述べました通り安全ではございません。また、日本に居住している香港市民にご支援を頂きますようお願いいたします。
香港市民の自由のための攻防と、普通選挙制の導入による真の民主主義の達成のため、今香港で起きている現状を知り、そしてご家族やご友人にお伝えください。私たちが、香港市民であり続けられる日は、貴国に咲く桜の花と同じように、短命であり長くはありません。私たちは、香港が次の世代が安心して暮らしていけるよう、自由のため行動していきます。
自由のため行動せよ。
自由のため、香港と共に。
個人のチカラで何ができるのか分かりませんが、できる限りの協力をしたいと思います。
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