兵庫県立美術館で開催中の『富野由悠季の世界 展』に行ってきました。
※兵庫県立美術館『富野由悠季の世界 展』チラシ
※入口前の看板にはガンダム対ジオングの激戦の名シーンが!
では早速中に入ってみましょう。
※兵庫県立美術館のエントランス
チケットはごくフツーです(ちょっと拍子抜け)。
※兵庫県立美術館の入場チケット
※会場入り口にはアニメの名シーンが投射されています。
『海のトリトン』から始まって『機動戦士ガンダム』シリーズに至るまでの集大成の展示です。
※機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)
機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)は何が凄かったかというと「R.A.ハインライン『宇宙の戦士』をもとに『人型ロボット』という(実は)ありえない存在をリアルに描いた」という点なのです。
R.A.ハインライン『宇宙の戦士』ハヤカワ文庫SF
この小説に登場する『パワード・スーツ(動力アシスト宇宙服)』をもとに『人間が操縦するロボット』をマニアも納得できるリアルさで描いたというところが凄いのです。
現実には『人型ロボット』などというものは前方投影面積が大きく、弾丸やミサイルの恰好の的でしかないのですが、これを成立させるために『レーダーの効かない世界』を創ってしまったのでした。
架空の物質『ミノフスキー粒子』の影響で広汎な電波障害が起こった世界、レーダーも誘導電波も使えないこの世界での戦闘は、目視に頼るショートレンジでの戦闘になるため、人型ロボットの成立する余地がある・・・そういう理屈です。
第1話『ガンダム大地に立つ』で早速、この徹底ぶりが見て取れます。
何と『有線ミサイル』なるものが登場するのです。
※ 機動戦士ガンダム第1話『ガンダム大地に立つ』にはリモコンの『有線ミサイル』が登場!
また善悪の描き方も類型的ではありません。正義のはずの地球連邦軍も下っ端は金で雇われたゴロツキであったり、敵国であるジオン公国の軍人に騎士道精神に溢れた人物がいたりします。
※ジオン公国軍人の鑑、ランバ・ラル大尉(ザクとは違うのだよ!ザクとは!)
機動戦士ガンダムを知らないヒトのはダイジェスト版(↓名シーンをCGで再現)をご覧になってください。
ファーストガンダムの絵は今になってみるとハイビジョン前の画像のため結構粗いので、これで全編作り直してくれるとイイのですが・・・。
※機動戦士ガンダム から 逆襲のシャア まで
やはり敵役のシャア少佐(ファースト当時)が出ないとダメですね。
最近『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』としてシャア・アズナブルの生い立ちが造られましたが、ガンダムシリーズの流れの中心は『シャア・アズナブル一代記』という側面も持っていますから、これは当然のことでしょう。
※会場には『無敵超人ダイターン3』等、等身大フィギュアも多数!
展示資料は膨大でアニメ好きならまる一日楽しめます!
お近くの方はぜひ!ご覧になってください!
ポセイドンがウミワタと契って生まれる怪物は原作だけの登場でした。
私はアニメのトリトンには皆が騒ぐほどには魅かれませんでした。
ガンダムは初回からハードな設定に心魅かれました。最初のナレーションから凄いです。
(↓では、どうぞ!)
「人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀。地球の周りには巨大なスペース・コロニーが数百基浮かび、人々はその円筒の内壁を人口の大地とした。その人類の第二の故郷で、人々は子を産み、育て、そして死んでいった。宇宙世紀0079、地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。この一ヶ月あまりの戦いで、ジオン公国と連邦軍は総人口の半分を死に至らしめた。人々は自らの行為に恐怖した。戦争は膠着状態に入り、8ヶ月あまりが過ぎた。」
ト、トリトンがそうなのかっ!!
手塚治虫の原作を全巻持っていただけに、
「何故、これだけアニメは違うのか?」とボーゼンと思った記憶が。そこで観なかった。
(アニメのトリトンこそが全て!と言う方もいたけど。)
この会場、全国で6カ所、皆、遠いのですが、管理人様のお近くで良かったですね!!
それにしても、ガンダムファンって、、、
お台場には良くいくけど、あのユニコーンガンダムの周りにいる大勢のファン、
外国からも来るあの数と熱狂ぶりには、毎回圧倒されます、一度是非おいでください。