(承前)
【北アフリカ全図】
9.最後の大作戦
ドイツ・アフリカ軍団は超人的な努力で7月を持ちこたえた(攻撃してきた英軍一個旅団をたった1門の88ミリ砲がくい止め、英軍は96台の戦車を30分で失った、というギュンター・ハルム照準手の逸話はこのときのもの)。
※88ミリ砲・・・後にティーガー戦車の主砲にも採用された、ドイツ軍の主力兵器。
エル・アラメインの戦いはアフリカ戦線での重要な転回点となった。
英軍には新司令官モントゴメリーが着任した。慎重な人物で危ない橋は渡らない、物量の優位を信条とする・・・『危険な男だ』とロンメルは直感した。
本来は補給に有利な防衛地点まで後退することが最善の策であったが、ヒトラーとムソリーニはロンメルに『後退するな。持ちこたえよ』と命令した。すると答えはひとつ、不利な状況であろうと攻撃しかない。もう一度、全てを一枚のカードに賭けるのだ!
『7月はじめ、われわれは疲れていたし、いろいろ問題もかかえていた。それでもアラメインに前進したのは、英軍がもう一度アレクサンドリア全面に陣地を築き、物量戦になるのを避けたかったのだ。9月中旬になれば英第8軍は圧倒的に強化され、わが軍には手がつけられなくなると思う』
1942年8月30日、ロンメルの命令が下った。
『将兵諸君!本日わが軍は新師団の増強のもとに敵軍を最終的に撃滅するべくふたたび攻撃に移る。各人がこの重大なる時にあたって最後の力をふるい起こさんことを期待する』
この計画こそはロンメル畢生の大作戦だった。
イタリア第20軍団と第90軽師団が敵を釘付けにする間にDAK本体が南のカラク高地からルエイサト丘陵を超え、英軍北翼とその背後の予備軍を包囲殲滅する。敵軍を殲滅した部隊はそのまま前進しアレクサンドリアとカイロを占領する、という壮大な計画だった。
ロンメルは例によって囮となる案山子戦車を南方に配置した。が、今度はわざと囮と分かるように仕向けたのだ。これを見れば英軍は南方への攻撃はないものと思うだろう、と。
しかしこの計画を英軍は暗号解読によりキャッチしていた。前進を阻まれるドイツ軍。
敵軍の後ろに回るチャンスは失われてしまった。もはや予定より早く転回しアラム・ハルファを直接攻撃で占領するしかない!
※敵軍の後ろに廻り込む『大解決』が不可能になったドイツ軍は『小解決』を選択した。
しかし制空権を握った英軍の物量に敗れドイツ軍は取り返しのつかない大敗を喫したのだ。
9月1日、ロンメルは後退を決意し、続く3日間の激烈な退却戦を経て6日間の戦闘は終結した。
(つづく)
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→http://www.nicovideo.jp/watch/sm19133759
興味のある方はどうぞ。
県北の基地へ行く一団が
近くのバイパスを走っていた〜❗️
さも ふつうに。
北朝鮮が テポドン試験していた半年前
岩国から 日本原駐屯地へ 大量の装甲車が〜っ。
かっこええと思いました。
この動画も 素晴らしいわ。
相当なオタク。
戦争の道具なんですが、カッコいいのです。
非道なナチの制服も実にカッコいいのです。
(ああ、でも私は国防軍の方が好きですが)
何でなのでしょうね~。