しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

旧近衛師団指令部

2021年01月24日 | 「戦争遺跡」を訪ねる
名称・旧近衛師団指令部
場所・東京都千代田区北の丸公園 東京国立近代美術館工芸館
訪問日・2018.8.7




近衛師団を特に有名にしたのが半藤一利「日本のいちばん長い日」の”宮城事件”。



終戦前夜から当日、

玉音放送のレコードを奪い、近衛師団長を懐柔しようと企んだ反乱兵がいた。


映画では一作目が黒沢年男、二作目が松坂桃季が演じた。




東京国立近代美術館工芸館(旧近衛師団司令部庁舎)


明治43年竣工、終戦まで近衛師団司令部として使用されていた。

外装は煉瓦積で要所に石材を使っている。妻面にレース模様風の飾りを施してあり、いかにも近衛師団風の洒落なデザイン。

昭和41年の北の丸整備計画で取り壊しの対象になった。が、明治の洋風煉瓦建築の典型例として昭和47年重要文化財に指定され、解体をまぬがれた。


「日本近代建築大全・東日本」講談社 2010年発行




終戦で近衛師団は消滅し、戦後天皇や皇居は警察が警備している。
師団の建物は「国立近代美術館工芸館」となっていて、
当日は夏休みの小学生のイベントをしていた。


頑丈で威厳をそのまま伝える建築物だった。










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