銀河後悔日誌、つぶやき

2017年10月22日より新発足しました。よろしくおねがいします。

学び舎というもの

2008-04-03 22:12:25 | 「まなびや」ストレート
 4月から新年度に入り、北海道教育委員会では、4月1日現在の学校数が公表された。

 と同時に、昨年の4月2日から今年の4月1日までの設置・廃止もまとめられ、小学校の設置1校、小学校の廃止29校・中学校の廃止10校が公表された(いずれも市町村立の数字)。


 まず、設置。
 市町村立の小学校は釧路市立釧路小学校の1校のみだが、これは日進・東栄・柏木の3校が統合されて設置されたもの。児童の増加、即ち「社会増」による設置はなかった。同じく中学校は、社会増・統合新設ともになし。
 また、北海道シュタイナー学園いずみの学校の初等部と中等部が、豊浦町に設置された。これまで伊達市で運営されていたNPO法人シュタイナースクールが、構造改革特区による学校法人を設置し、豊浦町の旧豊浦高校へ移転した豊浦中学校の校舎に、設置された私立の学校である。私立の小学校は、1980年の函館三育小学校以来となる。

 指定都市の札幌市にある、札幌市立高校のうち、札幌星園・札幌平岸・札幌新川・札幌啓北商業の定時制課程が統合され、新たに「市立札幌大通」高校が設置された。道内の高校は「北海道○○高等学校」という名称が基本だが、昨年の「市立函館」高校に続き、2校目の“北海道の付かない高校”の誕生である。


 廃止。今年も、29の小学校が消えた。設置が上記の1校のみなので、公立(市町村立のみ)小学校数は1,300校ちょうどになった。ピークの1960年が2,338校なので、この50年足らずで約1,000校が減ったことになる。1997年でも1,587校あったので、10年程で300校の急減である。

 夕張市では、財政再建団体移行後の再編第1号として、幌南小学校・幌南中学校が廃止。その他の学校も、3年以内に清水沢小学校・清水沢中学校に統合予定。

 廃止校の多くが、児童の減少や、入学予定者が皆無あるいは数人のための廃校。
 自治体によっては少人数でもなるべく廃止しないところもあるが、根室管内別海町の光進小学校・光進中学校の場合は、保護者の要望による。小規模校の場合は教師の目が隅々まで行き渡ると言う利点があるが、たいていは中学校も併置されていて、最高9年間(入学前からの顔見知りではもっと長い)ほとんど顔触れが変わらない可能性もある。そういう場合、高校へ進学すれば、これまで接したことのないほどの大人数と接することになる。これは、社会性ということを考えると、ひじょうに心配なことだ。
 そういうことも考え、既に統合先の上西春別小学校へ通わせていた保護者もいた。新年度からは、残りの児童も同校へ通う。

 我が空知管内では、“準地元”の美唄市で、西美唄中学校と茶志内中学校が美唄中学校へ統合された。


 また、高等学校では、士別高校が在校生を士別翔雲高校へ移して廃校。通常は在校生が卒業することでの“自動廃校”が流れだったが、なぜだろう。その他の中頓別農業・(私立)網走・室蘭商業・中札内・大成の各校は、“自動廃校”である。留萌高校の定時制課程も廃止された。


 私立の網走高校と統合した網走向陽高校が、網走桂陽高校に改称した。


 上記で公立小学校は1,300校と書いたが、14校が休校中である。校舎の耐用年数が残っている段階で廃止すると、補助金を返還する必要があるからだが、休校中で今年度廃止されたのは、上川管内置杵牛小学校のみ。実数は、既に1,300校を割っているのだ。


 1年後・5年後・10年後。果たして、我が街の学校は残っているのだろうか…。

ブログランキング・にほんブログ村へ