朝青龍に、出場停止2場所と、減俸4ヶ月の処分が下された(8月1日)。また、11月場所終了までの謹慎も言い渡された。昔風に言えば、「蟄居」に近い。
我が家で取っている読売新聞では、これらの記事が1面トップであった。一般紙で相撲記事がトップを飾る(色んな意味で)のは、大変珍しい。24年68ヶ月の人生の中でも、見たことがない。
2場所の出場停止というのが、重いのかどうか。
「出場停止」が明文化されてから、実際に処分が行なわれたのは2度目。1回目は5月場所、場所前に人身事故を起こした旭天鵬が出場停止1場所とされた。
なので、“史上最も重い処分”とも言えるが、前例がこれだけではしょうがない。
ただし、2場所というのは1年の3分の1であり、(謹慎の)期間にすれば4ヶ月である。これは長い。果たして、気力が持つのか!?
この処分は、今回の問題に限ったわけではなく、これまでの“悪行”(とされるもの)の累積によるもの、とも思う。本当に色々なことがあった。
もっとも大きな問題は、ここに至るまで適切な処分が行なわれ(できな)なかった、ということではないだろうか。
師匠高砂親方は、もと大関朝潮。当然、横綱の気持ちはわからない。
しかし、師匠の最高位は、あまり当てにならない。たとえば、白鵬の育てた熊ケ谷親方は幕内数場所の経験しかない(“オーナー”宮城野親方はもと十枚目。しかし、それはもっと当てにならない)が、引退後すぐ部屋を継承しながら、それなりの実績をあげている。
高砂さんの場合は、引退後しばらくして、若松部屋を相続。その後、高砂部屋を相続した経緯があるが、朝青龍は若松組である。ずっと師匠は同じだ。
若松部屋の継承後、朝乃若や朝乃翔といった幕下付け出しの力士が台頭した。また、朝青龍も高校相撲の経験者で、出世は早かった。さらに、師匠自身も付け出し力士。あっという間に関取になっている。
本来は幕下であっても、“若い衆”には違いないので、関取の付け人や部屋の雑用をこなす。しかし、人数が多い部屋では、関取候補生として、幕下力士が雑用から解放される場合がある。付け出しの場合は?
前相撲からの場合、どんなに早くても関取になるには6場所以上がかかる。幕下付け出しの場合、昔の最下位格でも2場所、現行制度では1場所で関取に上がるのも夢ではない。
そうやって下積みをせずに番附を上げ、そして親方として後進の指導をする。大丈夫か!?
実は、大丈夫ではない。なので、こういう問題が起こる。
外国人云々と言う方もいるだろう。確かに、日本で生まれ育ったものと、善悪が判断できる歳になってやってきた外国人とでは、「伝統」の捉え方が違うのも事実。
しかし、わたしも含め、だらだらしている日本人と、大望を抱いて異国にやって来た彼ら。さて、立派な人間と言えるのはどちらだろう。
彼らが覚えられないのではない。もう、日本人は彼らに教えられるほどの「常識」がないのではないのだろうか。
良いことと悪いこと。ほとんど何も知らずにやって来た外国人力士たち。彼らに、指導できる人物(親方も含め)が、身近にいないのではないか? 日本人同士でも、良いこと悪いことが判断できない人も多いのではないだろうか。
これは危ない。
朝青龍自身は、自信を無くしているらしい。しかし、どこかに「大横綱」という驕りがあったのではないか。
いくら勝ち進もうと、“本職”をないがしろにしてはならない。
怪我を治す良い機会と捉え、新年の土俵に戻ってくることを祈る。
ところで、白鵬は来場所西横綱になるはずだが、東が休場のため、東の方屋から登場することになる。慣れてない土俵入りも東から。さて?
琴光喜にとっては、“鬼”のいぬ間の大チャンスである。上手くいけば、戻って来た朝青龍と「横綱対決」も夢ではない…いや、やっぱり夢だろう(笑)。
良くも悪くも、大相撲は注目を集めることになった。
朝青龍のいない向こう2場所は正念場である。
これ以上何も起こらなければ良いなあ…。
我が家で取っている読売新聞では、これらの記事が1面トップであった。一般紙で相撲記事がトップを飾る(色んな意味で)のは、大変珍しい。24年68ヶ月の人生の中でも、見たことがない。
2場所の出場停止というのが、重いのかどうか。
「出場停止」が明文化されてから、実際に処分が行なわれたのは2度目。1回目は5月場所、場所前に人身事故を起こした旭天鵬が出場停止1場所とされた。
なので、“史上最も重い処分”とも言えるが、前例がこれだけではしょうがない。
ただし、2場所というのは1年の3分の1であり、(謹慎の)期間にすれば4ヶ月である。これは長い。果たして、気力が持つのか!?
この処分は、今回の問題に限ったわけではなく、これまでの“悪行”(とされるもの)の累積によるもの、とも思う。本当に色々なことがあった。
もっとも大きな問題は、ここに至るまで適切な処分が行なわれ(できな)なかった、ということではないだろうか。
師匠高砂親方は、もと大関朝潮。当然、横綱の気持ちはわからない。
しかし、師匠の最高位は、あまり当てにならない。たとえば、白鵬の育てた熊ケ谷親方は幕内数場所の経験しかない(“オーナー”宮城野親方はもと十枚目。しかし、それはもっと当てにならない)が、引退後すぐ部屋を継承しながら、それなりの実績をあげている。
高砂さんの場合は、引退後しばらくして、若松部屋を相続。その後、高砂部屋を相続した経緯があるが、朝青龍は若松組である。ずっと師匠は同じだ。
若松部屋の継承後、朝乃若や朝乃翔といった幕下付け出しの力士が台頭した。また、朝青龍も高校相撲の経験者で、出世は早かった。さらに、師匠自身も付け出し力士。あっという間に関取になっている。
本来は幕下であっても、“若い衆”には違いないので、関取の付け人や部屋の雑用をこなす。しかし、人数が多い部屋では、関取候補生として、幕下力士が雑用から解放される場合がある。付け出しの場合は?
前相撲からの場合、どんなに早くても関取になるには6場所以上がかかる。幕下付け出しの場合、昔の最下位格でも2場所、現行制度では1場所で関取に上がるのも夢ではない。
そうやって下積みをせずに番附を上げ、そして親方として後進の指導をする。大丈夫か!?
実は、大丈夫ではない。なので、こういう問題が起こる。
外国人云々と言う方もいるだろう。確かに、日本で生まれ育ったものと、善悪が判断できる歳になってやってきた外国人とでは、「伝統」の捉え方が違うのも事実。
しかし、わたしも含め、だらだらしている日本人と、大望を抱いて異国にやって来た彼ら。さて、立派な人間と言えるのはどちらだろう。
彼らが覚えられないのではない。もう、日本人は彼らに教えられるほどの「常識」がないのではないのだろうか。
良いことと悪いこと。ほとんど何も知らずにやって来た外国人力士たち。彼らに、指導できる人物(親方も含め)が、身近にいないのではないか? 日本人同士でも、良いこと悪いことが判断できない人も多いのではないだろうか。
これは危ない。
朝青龍自身は、自信を無くしているらしい。しかし、どこかに「大横綱」という驕りがあったのではないか。
いくら勝ち進もうと、“本職”をないがしろにしてはならない。
怪我を治す良い機会と捉え、新年の土俵に戻ってくることを祈る。
ところで、白鵬は来場所西横綱になるはずだが、東が休場のため、東の方屋から登場することになる。慣れてない土俵入りも東から。さて?
琴光喜にとっては、“鬼”のいぬ間の大チャンスである。上手くいけば、戻って来た朝青龍と「横綱対決」も夢ではない…いや、やっぱり夢だろう(笑)。
良くも悪くも、大相撲は注目を集めることになった。
朝青龍のいない向こう2場所は正念場である。
これ以上何も起こらなければ良いなあ…。
ここを乗り越えてこそ、立派な横綱になれる気がします。
今までの経緯を見ると横綱側も相撲協会側も対応がお粗末すぎたのではと思います。横綱の方は無断でモンゴルに帰った事はサッカーをする以前に言い訳がきかないし、協会の方は事情を聞く前に巡業に来なくていいとした点で、問題がこじれたのかなと思います。
巡業に朝青龍が来ることを楽しみにしていた人たちもいるわけだし、休業届けを撤回して参加させ罰金で済ます方法もあったと思うんですけどね。
今、朝青龍はすごく動揺しているそうです。追い詰められて引退しなければいいんですが。
いなくなれば、アンチの人たちにはいいかもしれませんが、スピード感のある相撲を取る人はいないだけに大きな損失になると思います。
記事を書いてからの数日で、また情勢が変わりましたね。
「体」は充分でも、「心」が不充分なのでしょうか。
◆みーさん
外野の声は、はっきり言ってどうでも良いでしょうね。巡業に来ないなら「金返せ」とか。別に朝青龍一人を観に行くわけじゃないだろうに…。
それはともかく、どうしてここに至るまで、師匠や協会が手を打てなかったのか…ということです。
選挙が終わってから急遽大臣を取り替えた総理大臣。“本職”を打っ棄ってから、ようやく処分をする相撲協会。う~ん…。
これは、本当に色々な意味で正念場ですよ。
さて、今回の一連の流れを見て、「こんな騒動が一杯な相撲はもう捨てよう」というファンは今どれだけいるのでしょう?そしてこれからそんなファンがどれだけ増えるのでしょうか?それを考えるとあまりにも残念でなりません。
かくいう私もその1人になるかもしれないのです。とはいってもまだ捨てる気はないのですがね。少なくとも、協会の体質改善がしっかりと根付くまで相撲ファンを自粛しようかとも考えてはおりますが・・・。
わたしは、特に好きな力士は作らず(嫌いなのは多いですが・笑)、朝青龍がいないことによって、どう各力士が動くか興味深く見守ります。もともと取り組みそのものよりも、取り巻く人々に興味を持っていることもありますが。
相撲協会の体質については、昔からそう変わるものではありません。なので、畑中さんが「自粛」を考えてらっしゃるならば、それは「訣別」となるでしょう。
気になるのは、北の湖理事長の「肉声」が聴こえてこないんですよね。高砂さんは朝青龍には会ったものの、即断は出来ないようで、まだ理事長に報告していないそうで。
普段から会話をしてないので、病気で話にならないのか、嫌われるだけなのか判断できているのか、と心配になります。
こういう「?」の師匠に任せておいて、相撲協会としてはどうなのか。
そして、わたしたちは朝青龍をどうしたいのか。
まだまだ予断を許さない状況ではあります。
それは「いっぺん日本相撲協会は解散すればいいのでは?」という意見が今後出かねないという事です。今回の一連の問題は、全くもってファンに対する背任行為といわざるを得ない、そこでいっぺん協会は解散して、新たな組織で新しい大相撲を展開すべきでは?という考えです。
ここまで問題が深刻化した以上(週刊誌との八百長問題もありますが)、こうした意見は決して極端ではないと考えますが、ご意見をお聞かせ下さい。
それはともかく、相撲協会を解散したとして、どうやって再出発をするのか。外部の人間が新たな組織を作っても、当の力士たちは引退後に参与できなくなります。
そういう、たとえば横審のような方々が運営したとして、さて、それが本場所と言えるのかどうか。
とはいえ、いつまでも親方衆だけに任せては置けないかも知れませんね。きちっとした指導を受けてない(と思われる)人たちが指導者となっている現状では…。