日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

中国と北朝鮮のコロナ感染はこれから本格化するのではないか

2022年05月21日 09時15分52秒 | 日々雑感
 今年5月12日、北朝鮮の朝鮮中央通信が、同月8日に平壌のある団体の発熱者から採集した検体を分析した結果、オミクロン変異ウイルスBA.2と一致したと発表した。世界では新型コロナウイルス感染症の拡大が始まってすでに3年目となるが、2020年1月末に北朝鮮は早々と中朝国境を閉鎖したため北朝鮮国内での感染者は皆無としていた。

 中国との交易は重要である筈だが、この時期に北朝鮮が国境閉鎖するとは余程劣悪な感染症が中国から入り込んで来たのではないだろうか。国境閉鎖と発病者の隔離により、国内での感染拡大はある程度抑え込まれたのであろうが、これが新型コロナウイルスによるとの認識は無かったであろう。

 さて、今年になって突然コロナ感染者が発生したと発表したのは、恐らくコロナウイルスを確認したのは今回が初めてだろうと中国の研究者らは言うが、納得できる。韓国のある教授は、4月末からほぼ確実に新型コロナウイルスの感染が拡大したと思うと述べ、おそらく今年4月25日に行われた軍事パレード等の行事が感染拡大のきっかけになったと説明する。

 5月13日の朝鮮中央放送は、4月末から原因不明の熱病が全国的に爆発的に拡大し、短期間に35万あまりの発熱者が発生したと報じたが、新型コロナウイルスと断定していないところを見ると、PCR検査体制が無いため原因を特定できないのであろう。

 中朝国境は今でも完全に開放しておらず、貿易もわずかに行われているそうだ。ここは、北朝鮮にとって重要な対中国との貿易窓口であり、また国境付近の中国領には朝鮮人が多く住むことから人の交流は盛んに行われていると思われる。

 北朝鮮の4月末ごろから急増している発熱、咳、下痢などコロナ感染を疑わせる症状は、国境の川の対岸にある中国・遼寧省の丹東でも急増しているとのネット情報もあるが、事実だろう。

 一方隣国中国の感染状況であるが、上海市は新型コロナウイルス感染対策として講じられたロックダウンから徐々に脱する方向にあるが、北京市では引き続き感染者が出ている他、他の主要都市でも感染が再び広がりつつあるそうだ。

 中国はゼロコロナ対策を徹底しているが、全国的に感染拡大が拡がった場合、徹底できるであろうか。集団免疫状態は大規模ワクチン接種か感染によって得られるが、ゼロコロナ対策では全員ワクチン接種の話は無さそうだし、しかも中国製ワクチンはあまり効果が無いとのうわさもあり、感染拡大は終息しそうにない。

 既に日本経済は中国にも大きく依存しており、中国経済の衰退は日本の経済にも影響する。2022.05.21(犬賀 大好ー815)


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