3月19日(土)
昨日、終わらなかった、種蒔作業の続き。苗箱を苗床に運び並べ、保温用の不織布の被覆。さらにその上に、太陽シートという、アルミ蒸着のポリシートで被覆する。銀色のアルミ面が、太陽光を反射するから、そのシート内は、極端に高温にはならず、種籾や、発芽した芽が焼けないという資材である。これを使うことで、電熱の育苗機やを使わず、しかも、最初から苗床に並べた状態で、発芽させ、育苗まで移行できる。育苗機や、積みこみ発芽をさせると、発芽後、苗箱を再度移動させることになる。太陽シートは、発芽したら、シートを剥がせばそれで終わる。労力の節約にもなる。10時を過ぎると、ハウス内は、30℃を超える。汗びっしょりにならながら、作業する。これで、種蒔作業は終わる。順調に育ってくれれば、35日から40日で、田植となる。これからは、田んぼの準備が忙しい。
午後は畑。明日の夜から、雨になり、雨は続く様だ。春の菜っ葉類を蒔いておこうと出かける。ニンジンやダイコンの播種用、レタスの定植用、のマルチも雨前に張っておきたいと準備して、出かける。一畝マルチを張り、葉物の播種は、シーダーテープ使用だから、マルチを張らず、畝立だけにする。さあ、これから蒔こうかと、思った所に、携帯が鳴る。
今日の出荷の納品書。前回のものを事務処理しておくのを忘れていた。出荷表の記録で、納品書を作り、出荷量と金額を記録して、販売金額のデーターベースにもしてあるので、一処理しなくてはならないのだが、それをしていなかった。今日の納品書が打てないという、SOSだった。作業を打ち切り、帰宅せざるを得ない。畑作業は、明日だ。
原発の状況は、いまだ好転はしていないようだ。でも、国中の、あらゆる手段を使っての、放水作業は、少しづつ、結果を出しているようだ。ニュースの映像や、解説などを聞いても、水はいくらかづつでも、溜まりつつあるようだ。本当であってほしい。それにしても、だいぶ遅れての、この結果。なぜ、最初から、これをやっていないのか、と思わざるを得ない。東京電力には、その権限はないだろうが、政府は、そうした権限を行使できるはずだ。状況に応じて、責任を持って権力を行使するのが、国家である(それがよいかどうかは別として)。そうした、国家としての体もなしていなかったといわれても、しょうがないようなのが、今の政府だ。
ぐずぐずと、延ばしてきた結果が、報道された。ついに、放射物質に汚染された、農作物が出たと報道された。また、農業者が犠牲を強いられる状況になってきた。