8月5日(金) いちじ
乾燥機から、貯蔵タンクに移し終え、一息ついて、圃場に出かける。予報は、曇り、日差しも出る。さあ、今日が最後化、もう一日延びるか、終わりは近いと思いつつも、どうも空模様が気にかかる。予報の割には、空模様が怪しい。黒い雲がかかっている。大土手の5枚の田んぼ。軽トラを置いて、コンバインを置いてある、昨日最後の田んぼに向かう。歩いて、5分ほど離れている。コンバインに注油して、隅を鎌で手刈する。最初の一回りを刈るのは、スピードも遅く、慎重に走らす。なんとなく、空気に水分を感じる。西の山の方が、薄く霞むように見えてくる。雨の前兆にみられる変化だ。霧のような、空気中の湿気が、霧雨に変わり、次第に粒が大きくなり、はっきりと、雨となってきた。ちょうど一周したところで、機械を止める。どうもやみそうもない。機械をシートで被い、様子を見ることにする。見渡すと、何台か動いているコンバインは、作業を強行しているもの、同じく中止しているもの、大いに迷惑な、邪魔雨だ。
様子を見ながら、残る4枚の隅を手刈する。弱い雨は断続的に続き、次第に強くなってきて、刈取りは、中止せざるを得ない状態になる。周囲のコンバインもみな作業を中止し、シートをかぶせたり、引き上げたり。エンジン音は聞こえなくなる。とても無理、家に引き上げ、車を作業場の屋根の下に入れる。しょうがないと、家に入り、コーヒー豆をミルにかける。雨雲は、レーダーにもかからない、低い雲の通過のようだ。小さな雨雲も見える。結局、昼ころまで、降ったりやんだりが続いた。
コーヒーを飲みながら、この数日の、読めなかった新聞を読み、思わぬ一時を、ゆっくり過ごす。
雨がやむと、日差しも出て、かなりの蒸し暑さ。弱い雨でもあったので、なんとかなりそうと、午後からは、刈取りを始める。少し遅くなるが、5枚とも刈り終える。しかし、少し離れた一枚が残ってしまう。見渡すと、刈終えた切り株田の中に、点在する稲穂。その一枚の田んぼ、明日は作業できるだろうか。