7月19日(水) いちじ
ゴンが死んだ。2001年に我が家の一員になり、16年、よく生きた。かなりの老犬ながら、元気だったが、このところ、急に衰弱傾向で、この夏を乗り越えられるかと思ってはいた。17日、ゴンをかわいがっていた友人が来た。彼女は、こちらに来るといつも、ゴンを山の別荘に連れて行ってくれていた。朝、つれに折りてきて、散歩しながら、別荘に行く。夕方、帰ってくる。1~3か月に一度ほど、数日のゴンの「お楽しみ」だった。今年に入ってからは、山までの道のりが、ゴンにはきつくなり、車での送迎もあったようだ。それでも、ゴンは彼女が来ると、後ろ足で立ち上がり、前足を上下させ、喜びを表し、甘えていた。
17日、ゴンは山へは行けなかった。夕方も来てくれた彼女は、長いことそばにいてくれたようだ。そして、彼女は、午前中に、自宅に戻っていった。ゴンとの、最後の別れをして。ゴンも、昨日の雨で、いくらか潤った空気のおかげもあったのか、午前中は、立ち上がりよぼよぼだが歩いたり、犬すわりをして休んだりもしていた。このところ、両足を伸ばして真横に寝ている姿が多かったのに。
午前中の出荷作業中は、そんなゴンの姿をチラチラ見ていた。夕方近く、連れ合いは花畑に、私は田回。一足先に戻った連れ合いが、ゴンの小屋の前に。帰ってきたら、息をしていなかった。出かけるときは眠っていたのに。静かな、眠っているような最後だった。
庭の、ゲッケイジュの木の根元に、穴を掘った。16年間。たくさんのことが、残っている。
出荷作業。大豆育苗播種。小糸在来、鴨川七里。