畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

水止

2008-03-21 19:42:28 | 田んぼ
3月21日  いちじ 

予報に反して、雨は昼過ぎに少し降っただけだった。ただ北風が強く、寒い日だった。今回の雨は、それほど強く降ることはなかったが、長く降り続いたので、結構な雨量になった。水持ちのよい田んぼには適度にたまっている。
いよいよ、田んぼに水を溜める作業に入る。この作業を、この地域では「水止」という。これからは、ぬかるむ田んぼの中での作業も加わる。深いところもあるので、膝上まである田んぼ長靴をはく。足腰が疲れる作業になる。
トラクターで、水のたまった田んぼの畔際を何回か耕す。以前はこのとき畔際に土を寄せ、一回目の畔付(下畔)をした。今はすでに畔は付いているから、機械で付けられない角のところの畔付だけで済む。この作業で、土をドロドロにして、畔際からの水漏れをなくす。水持ちのよい田んぼは、トラクターで往復するくらいでよい。土質から水持ちの悪い田んぼは、全面積を耕すことになる。
今日は、水持ちのよい田んぼなので、7枚、70aくらい終らす。水を溜めると、水が漏っていないか、時々確認しなくてはならず、大変になる。
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春分

2008-03-20 18:57:42 | 暮らし
3月20日 

昨日からの雨が一日降り続く。大降りにはならないが、風が強く、久しぶりに寒い。以前なら、温かい雨なら、合羽を着てトラクターで田んぼに出ただろうが、さすがにその気にならない。精米をしながら、終日、家の中で調べ物などをして過ごす。
今日は春分。いよいよ昼が長くなっていく。遅くまで外で仕事をすることになる。今までは、早めに家に入るから、夕飯の支度をしながら、パソコンの前に座れたが、これからはあやしくなる。このブログも、毎日のように書いてゆけるか、不安になる。
夕飯を食べてから、机に付けばよいのだろうが、私の場合、かなり難しい。アルコール抜きで夕食をとることは、まず無理。床に就く前に、少しの時間、パソコンを打てるよう、ちょっと控えめにたしなめれば良いのだが、これも、、、、
いろいろと、報告できるように努力はしてみるが?
もし、せっかく御出でいただいても、前のままというときは、お許しください。
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水手

2008-03-19 18:58:49 | 田んぼ
3月19日  後 

みのて(勝手に「水手」とあてた)とは、田んぼの排水をするところ。この地方の呼び名だ。前にも書いたが、田んぼの水は貴重なもの。この水を漏らさないため、畔はしっかりつけた。雨が降って水が畔から溢れては困るので、排水する場所を一、二箇所作っておく。水は高いところの田んぼから低い田んぼへと、だんだんに流れていた。大雨の時には、下の田んぼほど流れてくる水は多くなる。勢いよく流れて、水手を壊されたら田んぼの水を溜めて置けない。田んぼの大切なところのひとつだ。わらを使ったり、土嚢袋を使ったりして、土が流されないように、念入りに作っていた。
今は、基盤整備され、給水パイプから給水、排水は排水路に流される。雨が降っても、上からの水は流れ込まない。しかも、水手はコンクリート桝とパイプで作られている。よほどの大雨でもない限り、畔から溢れるようなことはない。水手は簡単に、板と土で水位を調節するだけでよい。
昔ながらの、農民の知恵と地形を利用しての日本の米作り。しかし、今、私たちは基盤整備された田んぼで米を作れてよかったと思う。昔ながらの田越しの水だと、低農薬、有機肥料の米とはいえなくなるから。
今夜から本格的な雨とのことで、少しでも雨水をためて置こうと、田んぼを回り、水手を作た。そろそろ田んぼに水を溜めるための作業にかかろう。

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菜の花畑

2008-03-18 20:02:00 | 我が家の畑
3月18日 

収穫の終わった菜花、大根畑を耕す。大根はまだ少し残っているが、トウが立ってきたので、もう使えない。菜花は花が満開。耕すのが惜しいようだが、これからの作業の予定から、今のうちにやっておく。畑に鋤き込んで緑肥とする。
腰くらいの高さに花をつけている菜の花の中に、トラクターを突っ込む。花びらが散り、蜜を吸っていた蜜蜂が何事かと、あわてて飛び立つ。走った後は、菜花が倒れ、土の中に半分埋まっている。蜜蜂や花にはかわいそうだが、これから作付けする夏野菜、ナスやピーマンの為に、許してもらう。作業の後の風景は全く様変わり。次に苗を植えるまでは、黒い土だけ。

菜の花畑とトラクター


今日は一日トラクターの運転で、田んぼの耕起も行う。
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花ざかり

2008-03-17 20:46:26 | 我が家の畑
3月17日  いちじ 

今、我が家の畑は花ざかり。冬野菜として収穫した、菜花、コウサイタイ、などアブラナ科の野菜の黄色の花が満開だ。大根もとう立ちしてきて、収穫は終わりだ。

コウサイタイの花


また、これから実を付けるそら豆や豌豆類も花をつけてきた。

そら豆の花


また草たちも、一斉に花をつけ始めた。私たちが初めて借りた頃は、イネ科の草が多かった。その代表のスズメノカタビラがびっしりだった。

スズメノカタビラ


十数年有機物を少しづつすきこんできて、畑の状態は大分変わってきた。今は、スズメノカタビラは少なくなり、少しのナズナと、オオイヌノフグリ、そして、圧倒的にホトケノザ、ハコベが多くなった。

ナズナ (白い花)


オオイヌノフグリ
  

ホトケノザ
  

ハコベ
  

今日は畑の空いているところをトラクターで耕す。草を押さえ、これからの作付けをやりやすくするため。
水稲の芽が出たので、シルバー被覆のポリを外す。暖かい日が続いたため早く芽が出た。
  
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モンシロチョウ

2008-03-16 19:55:31 | 暮らし
3月16日 

すっかり春の陽気。葉物の種蒔に畑に行き、作業していると、チラッと目の隅に映った動く物。なんだろうと、目を動かすと、モンシロチョウがひらひら飛んでいる。自然界は正直なものだ。この暖かさで、もうさなぎから孵ったのか。それとも、この冬を藪の中の陽だまりでじっと耐え、春の陽射しに誘われて舞い始めたのだろうか。帰って、連れ合いに話すと、「私も最近見た」と。
アブラナ科の種蒔の時期になると活動を始めるモンシロチョウ。芽を出し葉を付ける、その葉にタマゴを産み、卵から孵った幼虫(青虫)は葉を食べて育ち、次代につないでいく。最良のタイミングで、眠りから覚め活動する。生命の不思議さだ。
でも、チョウには悪いが、私たちにとって、彼らは害虫だ。種を播いた後は、不織布で被って、芽を出した葉にタマゴを産ませない。上手い具合に、隙間や穴を見つけ、タマゴを産んでも、青虫が孵って葉を食べているのを見つけたら、無慈悲にも、指で、(ぷちっ!)。

ホウレン草、かぶ、水菜等の播種、不織布ベタ掛け
そら豆の畝間の中耕、除草

そら豆も育ったが草もびっしり

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10日齢

2008-03-15 19:27:30 | ニワトリ
3月15日 

朝からとても暖かく、初めて暖房不要となる。
ここのところ、暖かい日が続き、ひよこたちはみな元気に育っている。10日齢に入ったひよこたちの紹介です。

元気に運動場に出ています


玄米入りの餌を食べて


水を飲み


緑餌(今はイネ科の牧草を細かく切ったもの)を撒いてやると


争うように食べ


わたし!満足!


と、こんな様子です。そろそろ、運動場を広げてやり、緑餌も菜っ葉類をそのまま放り込んでやる。争うように食べる様が、けたたましいほどになる。

今日は、サツマイモを温床に伏せる。午前中は出荷。
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邪魔雨

2008-03-14 19:29:16 | 暮らし
3月14日  後 

雨音で目が覚めた。目が覚めたら雨音がしていたのか、定かでない。真っ暗の中、時計を見ると、まだ四時過ぎだ。瞬時に、昨日田んぼに運んだ肥料のことを思い出す。鶏糞、糠、油粕、どれもみな紙袋に入っている。少しくらいの数なら、飛び起きて回収も出来るが、60袋を超える量。しかも三箇所に分けてある。雨音からして、それほどの降りでない。天気予報も朝から雨とは言っていなかった。たいした降りでなく、中まで濡れないことを祈ろうと、切り替える。
うつらうつらして、薄明るくなる6時前に起きる。真っ黒な雲で、時々雨粒が落ちてくる。ポイント天気予報を見ると、雨は夕方から。しかし、雨雲の動きのシュミレーションは、午前中も小さな雨雲が、ぽつぽつと通りすぎる予報だ。
雨雲が避けて通ってくれれば! 炊飯器だけセットし、後は連れ合いに任せ、出かけることに。肥料散布機のホッパーにシートを掛け、肥料に雨があたらないようにして田んぼへ。途中も時折雨粒が落ちる程度。野積みの肥料も紙袋の表面が少し濡れている程度。このままの状態なら、何とかやれる。どんよりとした空だけが心配。
7時過ぎから作業開始。肥料を播きながら田んぼの中を走っていく。今日の予定は60aだ。空を気にしながら、せわしなく動く。あと少しの昼近く、空から、薄日が差して来る。昼過ぎに終わり、ほっとする。が、結局、昼からも雨は降らず、降ってきたのは、夕方遅くなってから。天気に振り回された一日だった。
こんな雨を、この辺りでは、邪魔雨という。 コンバインで稲の収穫をしているとにわか雨。稲が濡れたら、雨露が乾くまで、どんなに陽が照っていても機械収穫は出来ない。
「邪魔雨だったね」と。
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日記

2008-03-13 19:35:26 | 農作業
3月13日 

午前中に畔付完了。小さい田んぼで、ぬかるんで、機械作業できない三枚は、後で手作業でやることになる。トラクターから、畔付機を外し、肥料散布機に付け替える。
今日、明日と一斉に水を止めるから、田んぼの給水管の修理が必要なら行うようにとの連絡がある。以前から水の止まらないバルブがあったので、交換修理をする。
米屋から、やっと糠が入ったとの連絡。天気予報では、明日の午前中は何とか持ちそうなので、肥料散布を済まそうと、今日のうちに田んぼに運ぶ。糠、油粕、鶏糞などだと量が多く、1トン以上になるから、軽トラックで三回も運ぶことになる。すっかり暗くなってしまった。
雨の降り出しが遅いことを祈りつつ、早朝からの作業になるだろう。
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春の忙期に

2008-03-12 19:24:48 | 暮らし
3月12日  時々 

午前中は出荷作業。一月半ばに播いたホウレン草、ちょうほう菜がようやく取れ始めてきた。ハウス内のトンネル栽培だから、ひょろっと育ているが仕方ない。カブも葉丈だけは伸びている。少し混みすぎだから間引いて、食べてもらうことにする。
午後は、砂地の畑に貯蔵してあるサツマイモ、山芋、ヤーコーンを掘り出す。初めて、本格的に貯蔵してみたのだが、少しの腐りだけで済んだようだ。
春本番。いろいろと準備が目白押しだ。掘り出したものは、みな、今年の栽培用の種芋だ。サツマイモは、温床に伏せて苗を作る。すぐにも準備しなければならない季節になった。ヤーコーンや山芋はもうしばらくして、伏せることになる。
畑にも葉物を播く時期になった。田んぼの準備と並行し、忙しくなってきた。
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