第16回白鳥省吾賞表彰式のパンフレットが届いた。
新聞報道によれば、今年の最優秀賞は、東京都の花潜幸さん「河、あなたに出会い離れるまで」、優秀賞にも2名の方が選ばれたとのことであった。
私は、昨年第15回、詩「船」で、優秀賞を戴いている。最優秀、ではなかったわけで、今年も応募したところだった。年明け頃か、電話で選考に残っているとの連絡を戴いていたが、残念ながら選からは漏れたのだな、と承知していた。
パンフレットには、受賞者、受賞作品の紹介、審査員の紹介、そして、選評も掲載されている。
詩人の原田勇男さんは、最後に「千田基嗣さんの「水と月」は、震災後の暗い水に覆われた被災地の光景をシャープで重厚なカメラアイを通してとらえ、復旧の遅れと復興への思いを内にこめている。昨年、優秀賞を受賞したこともあって今回は次点にまわったが、この作品は前回より優れているとの評があったことを付記しておきたい。」と、選評を閉じられている。
同じく佐々木洋一さんは、「その他、震災の象徴的な風景を確かな筆致で切り取った千田基嗣「水と月」はとても優れた作品ですが、昨年の優秀賞受賞者でもあることから、今回は賞から外しました。」と述べられる。
選外である、次点であるということに変わりは無いわけだが、大変に有難い評価である。
宮城県栗原市築館出身の白鳥省吾は、口語自由詩の発展に尽くした民衆詩派の代表的詩人であるが、気仙沼図書館にも直筆の書があり、額装して掲出している。気仙沼図書館の初代専任館長・菅野青顔も、省吾と親交はあったはずであるが、このあたりは、荒木英夫元館長が詳しいはずで、伺っておかなくてはならない。
「水と月」は、http://blog.goo.ne.jp/moto-c/e/32ffa6b4b5a04e2fc997f9e334820a42
ちなみに昨年の優秀賞受賞作「船」は、http://blog.goo.ne.jp/moto-c/e/240933e21db49909982d437ebb0dd10e (常山俊明のスケッチ付き)
原田さんが、「船」のことを書いてくださった著書「東日本大震災以後の海辺を歩く」〈未来社〉の紹介、http://blog.goo.ne.jp/moto-c/e/6d501290025e5f26d8ffbad378540792
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