ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

それは間違いなく間違いだ

2009-01-09 23:44:56 | 寓話集まで
  

それは間違いなく間違いだ
明らさまな迷妄だ
明白な暗闇だ
どこにどう転んでも
起き上がれない

全方位真っ暗な半球が
ぼくたちの全身を覆う
頭上から地平線まで
きらきらと
きらきらと
星たちが
ミルキーウェイもくっきりと
瞬く

乾いた地上を遥か遠く離れて
きらきらと
きらきらと
潤いに満ちた光が瞬く

それは間違いなく
冷めた熱情である
砂漠の空漠である
真っ白な暗闇である
起き上がることのできない空回りの激情である

おいらいちぬけた


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1 コメント

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間違い… ()
2009-02-16 22:31:18
 タイトルは、一見意味が矛盾しているようなのに、矛盾していないという言葉遊び。
 書いたとき、私が何か間違いを犯したのかそうでないのか記憶はないが、人生上の間違いは、多々ある。さて、何から抜けようとしたのだろうか?
 今回、こうしてブログに、詩を載せつつ、改めて発見したのだが、私は、結構、夜の星空を書いている。
 宮沢賢治の生まれた県に境を接したまちに生まれた人間、ということか。
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