ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

テールランプが(推敲)

2010-10-07 22:09:12 | 寓話集まで
 昨夜の「テールランプが」を推敲して、「嫌いだ嫌いだ」シリーズでないほうのバージョンで載せるとすると、たとえば以下のようになる。哀しいという形容詞がなくなる。


テールランプが
橋を渡って右折
ヘッドライトが二台
少しの間をおいて直進
橋を渡ってくる

何ごとの不思議もない

夜の街を
テールランプとヘッドライトが往来する


 ま、どちらがいいかは、読者のお好み次第。
 「嫌いだ嫌いだ」シリーズは、筆の進むままに任せる度合いが強く、余計かなと思う言葉もあえて削らず、いわば分かりやすくはなっているはず。


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2 コメント

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ありがとうございます ()
2010-10-08 23:53:33
 ヤドリギ金子さん
 コメントありがとうございます。
 形容詞を使わなくとも「読者の想像力に委ねる」ことができるくらいに、情景なり状況なりを書けなければ行けないということだと自戒しています。
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こちらの方が好きだ、好きだ (ヤドリギ金子)
2010-10-08 23:17:59
 読者の想像力に委ねる、という意味で、こちらの方を私は取ります。私自身も安易に「形容詞」を使いがちなので、気をつけたいと思うのですが、ついついこらえきれず、単に言葉の不足であるという自覚を忘れて、使ってしまいがち。ウイリアム・カーロス・ウイリアムズを想起しつつ。
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