ぼくは行かない どこへも
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気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

追悼 安倍元首相 広報けせんぬま2022・8市長コラム「ゴーヘイ!気仙沼」から

2022-08-22 13:32:39 | エッセイ
 菅原茂気仙沼市長の今回のコラムのテーマは「追悼 安倍元首相」である。
 市長は、「元首相は2回目の登板となった」際に「最優先の課題として「東日本大震災からの復興」を掲げて下さ」った、「本市への視察は4回を重ね」、「被災者へのお声がけをいただき、頑張る人を励まして」いただいたとし、「あらためて心より哀悼の誠を捧げます。」と述べる。気仙沼市を公式に代表する立場として、然るべき言葉である。

「常に複雑な世界情勢の中で我が国の安全保障を確保するにはどうしたらよいかを考え続け、果敢に必要な行動をとってこられたものと思います。ロシアのウクライナ侵攻によって、その正当性が、私たちにも明らかになりました。」

 ここでいう安倍元首相の「安全保障を確保するに必要な行動の正当性」というのは、ひとり安倍晋三氏の政治信条を語っているものと読み取るのは、ちょっと違うのかもしれない。戦後の吉田茂以降の歴代の首相のとってきた日本の安全保障についての考え方と行動を踏まえた日本国首相の思想と行動の正当性の中に位置づけられるべきものである。
 わが小野寺五典代議士の政治上の師匠という古賀誠元自民党幹事長が、最近、日本国憲法第9条の大切さを訴えられていると側聞するが、そういう日本国政府と自由民主党の公式の思想が日本を守ってきた、自由と民主を旗印とする諸国のなかで位置を占めてきたことの正当性が明らかになったと読み取るべきである。
 一方、今回の凶行について、

「一方で…社会の歪みや心の闇など、我々の身近に潜む現代社会が抱える複雑な問題にぶち当たります。私たち政治に携わる者は…社会に存在する数々の問題を地道に解決していく姿勢が大切です。」

 菅原市長は、「それが今回の教訓」だという。
 子どもの福祉、障害者の福祉、生活困窮者への福祉について、市町村が取り組むべき課題、取り組むことができる課題は多い。さらにいえば、身近な市町村の果たすべき役割はますます大きく重くなっている。

「プロフェッショナルとは「ゴールが無いと知りながら挑戦しつづける人」と表現した人がいました。地道に努力を続ける一員でありたいと思います。」

 菅原茂市長の言葉は、われわれ市民も、なんとか支えていきたいものである。



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