ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

霧笛の西城、熊本が、河北歌壇2022/8/21に

2022-08-22 10:04:39 | 霧笛編集後記
 昨日8月21日(日)の河北歌壇に、霧笛同人の西城健一、熊本吉雄の両氏が選ばれていた。しかも、花山多佳子、佐藤通雅両選者の選に、両名とも重ねて、であり、花山氏は西城氏の作を、冒頭の講評付きの三作の内に選ばれている。
 西城健一氏の作は

「いつも座る母の残しし椅子不機嫌「静かに座れ私も老いた」と」

 熊本吉雄氏の作は

「べた凪の暑熱の港人も絶え乾びた海星(ひとで)に汐が這いゆく」(括弧内はルビ)

 西城氏への、花山氏の評は、「母の椅子になってのつぶやきがユーモラスかつやさしく胸にしみてくる。」というもの。まさしくその通りと思う。母を失って独り住まいの気仙沼市八瀬の山里で、古希を超えた西城氏の暮らしがある。
 熊本氏の歌は、暑熱の夏にあっても哀しい。気仙沼港、内湾神明崎の浮見堂付近の岩場であろうか。磯の匂いが漂う。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿