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昨日8月21日(日)の河北歌壇に、霧笛同人の西城健一、熊本吉雄の両氏が選ばれていた。しかも、花山多佳子、佐藤通雅両選者の選に、両名とも重ねて、であり、花山氏は西城氏の作を、冒頭の講評付きの三作の内に選ばれている。
西城健一氏の作は
「いつも座る母の残しし椅子不機嫌「静かに座れ私も老いた」と」
熊本吉雄氏の作は
「べた凪の暑熱の港人も絶え乾びた海星(ひとで)に汐が這いゆく」(括弧内はルビ)
西城氏への、花山氏の評は、「母の椅子になってのつぶやきがユーモラスかつやさしく胸にしみてくる。」というもの。まさしくその通りと思う。母を失って独り住まいの気仙沼市八瀬の山里で、古希を超えた西城氏の暮らしがある。
熊本氏の歌は、暑熱の夏にあっても哀しい。気仙沼港、内湾神明崎の浮見堂付近の岩場であろうか。磯の匂いが漂う。
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