東日本大震災の時のドキュメンタリー・コミック。まんがのノンフィクション、ルポルタージュ。
震災直後の、国土交通省東北地方整備局を中心としたひとびとの、東北の中央を縦断する4号線から、北上山地を横断して海岸へ繋げる国道を確保するし、被災地への命の補給路をつないだ「くしの歯作戦」や、国交省職員を自治体に派遣して「御用聞き」をした「リエゾン」(フランス語で橋渡し、仲介役)のことなど。リエゾンの合い言葉は「NOと言わない」。役所の所管にとらわれず、やれることは何でもやると。
まんがなので読みやすい。冒頭は、例の第十八共徳丸。気仙沼もたくさん登場する。小野良組の社員や、プラザホテル下港町の復興屋台村「気仙沼横丁」など。
国交省のPRまんが、と読めないこともないが、素直に有難いと思う。ひとびとの被災地をすくうために取った行動のひとつひとつに、涙がこみ上げてきてしまう。
本吉図書館の新刊コーナーでふと目にして借りてきた。2013年3月10日初版、4月18日第2刷。広く読まれて良い本だと思う。
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