有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

89: なぜ、ホームページに介助犬のことを書かないの?

2005-12-18 17:52:44 | 身体障害者福祉
 小型介助犬の訓練を2002年8月から始めて、3年間が過ぎました。

 日本ではじめての多目的介助犬(聴導犬と介助犬の両方の仕事ができる補助犬)、小型介助犬、現在の夢(介助犬)と、途中リタイアした補助犬もおりますが、3名のユーザーさんたちに、ご指導をさせていただきました。
 
 初めの多目的補助犬のユーザーさんは、たぐいまれなすばらしい訓練能力で、もしそのままユーザーでいらしたら、たぶん、日本を代表するユーザーさん、いえいえ介助犬訓練士になられたかもしれません。
 お体の変化で、残念ながら、補助犬を協会に返すことになられました。

 協会では、今、2頭目の介助犬の貸与を行っております。
 
 介助犬訓練については、2002年の6月から7月まで住友生命事業である「アシスタントドッグ育成普及委員会」のご助成により、(福)日本聴導犬協会の訓練士4名が交代でADI(1週間の視察)、NEADS(1週間の研修)、UPI(2週間の研修)CCI(1日見学)、Loving Pows(1日見学)など、英米の介助犬育成団体で、トータル1ヶ月間、研修や視察をした結果です。

「ホームページに介助犬訓練のことを紹介していませんね」と、よくお聞きになる方がいらっしゃいます。聴導犬よりも、貸与後のアフターケアや障害に合わせた訓練の必要な介助犬の場合は、ユーザーさんにも、自分自身で補助犬を訓練し続ける意気込みが必要になります。
 今のところは、ユーザーさん同士の口コミで、(福)日本聴導犬協会の介助犬がアフターケアも徹底していて、良いと、信じてくださいます希望者の方と、お仕事をさせていただきたいと願っております。

 いつも、申し上げているのですが、ユーザーさんと育成団体は両輪です。 
 育成団体の評判が悪いと、ユーザーさんもご自身の補助犬を誇ることができませんし、ユーザーさんがきちんとした補助犬の管理をされないと育成団体も批判を受けます。お互いに、いろいろなことをフランクに言い合える「良い関係」を築きながら、補助犬の業界が健全なものになるように、力を合わせていっていただける方法を常に模索しています。