
▲実は、犬が描いた絵画???
学院生の訓練から有馬だけが帰り、訓練ホールでお留守番だった3頭と一緒に屋外訓練場で見ていると、訓練ホールからスタッフのまゆみさんが
「わぁ。もとさーん。大変。これ、犬たちがやったとしたら、犬たちの異変ですよ」
訓練ホールにいた3頭というと、今、有馬が一緒の子たち。無邪気に、走り回っている。
「え? 何言ってんの?」
ホールから離れていく有馬に、まゆみさんが施設の中を走ってついてきたらしく、今度はユーザーさんのお風呂場の窓から
「これが、作為的なら、犬たちの反乱ですよ」
と。(ううーーん。犬の反乱?)有馬は仕方なく、施設の方へ歩いて行きながら、「何言ってんの? よくわかりませーん」
そういいながら、訓練ホールに入ると、入り口に入ったとたん、茶色の線や絵がホール中に。「ひえ~~」最もひどいと思ったのは、ホールに対角線が描かれていました。それが、なんと、ウンチの線。
まゆみさんは「そうでしょ?」と。
有馬の驚きを見て、どうだ? と言った感じ。
「ひどいねぇ。これ、あの3頭がやったの?」。
まゆみさんは「もっとすごいのがあるんだから」と。
案内したのは、施設の奥にあるユーザーさん用のトイレ前。まるできつねの走る絵のよう。足は猛スピードで走ったために円を描き、劇画タッチ。それが写真の絵。
とはいえ、学院生にお手伝いいただくことになり、まゆみさんと2人で、外ばき用のクロックス(プラスティックの靴)を中ではき、床全体をデッキブラシで洗うことになり、デッキブラシ、水を吸い取るモップ、その後を消毒するビルコン。臭い消しのリステリンと、準備しました。
車椅子歩行の訓練から帰ってきた学院生も、ホールを見てビックリ。
まゆみさんが、では、掃除ということで、ルンバ(お掃除ロボット)を充電器から移動しようとして持ち上げて、「あ!」
なんと、ルンバにウンチが巻き込まれ、内蔵のブラシもウンチまみれでした。
つまり、このウンチの絵画はルンバが掃除をするために動き回って描いた絵画。ということで、なんとなく納得。
ルンバの動く範囲を規制する円錐形のスイッチがあるのですが、それを犬トイレのスペースに置くのを忘れたために、トイレ場にしてあった3頭のウンチをルンバが巻き込んで、蹴散らし、ブラシで後をつけていったらしいのです。
ホールに残された3頭は、自分たちのウンチとはいえ、ウンチを蹴散らし、撒き散らすルンバが怖くて、透明な階段の狭い上段に固まっていたようです。
学院生5名&スタッフ2名で1時間半かかり、やっと掃除が完了。
もちろん、ウンチの臭いを出すために、窓全開にしての1日でした。
ちなみに、ルンバはできるだけ掃除して、メーカーに修理に返しましたが、中を全部とっかえになりそうです。