有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

58: 高校生が来てくださってます。

2005-10-21 18:01:32 | 補助犬&聴導犬&介助犬
 昨年の10月に松本でデモをしたことで、高校生さんがお手伝いに来てくれています。犬たちにも、とってもやさしいお嬢さんで、スタッフも彼女が来てくれると、なごみます。猫しか飼ったことのないお嬢さんということで、私はちょっと彼女に期待しています。変でしょ?

 というのは、私には持論がありまして、「猫を飼える人は、犬も飼える」です。

 私自身、ずーと猫しか同居したことがなく、最高で猫8匹と共に暮らしておりました。犬は一生に1頭飼えればいいかなっと思っておりましたが、(福)日本聴導犬協会の前身・ジャパン聴導犬協会を設立した次の年から、宮田で犬2頭~8頭と同居することになりました。
 
 1997年の10月初めは、犬たちと一緒に外に出ると、歩道と車道を分ける白い線しか目に入らす、駒ケ岳が紅葉から雪をいただくようになったのも知りませんでした。上を向いて歩けるようになったのは、翌年の3月くらいからでした。なぜかと言いますと、歩行訓練が、大変だったからです。

 白い線だけを見ていたというのは、あまりにタカの歩行訓練が大変で、周囲に目を向ける心の余裕もないのですが、車だけにはぶつかりたくないので、白い線ばかり気にして歩いていたようです。
 今は、愛犬家のカウンセリングで「犬を見ないで、好きな方向へ歩いてください」と、みなさまにお願いしていますが、自分のこととなると、話は別で、必死の6ヶ月間でした。

 おかげさまで、今は、タカちゃんと歩くと、タカが私に合わせてくれるので、「ハンドバックよりも軽い」歩きになります。
 持論の「猫を飼える人は、なぜ犬が飼えるか」というと、私たち愛猫家は、猫に期待しないからです。
 特に、アジア系の猫(日本猫含む)を飼う人ならお分かりでしょうが、猫は垂直にも世界があるので、人に関係なく身勝手に居場所を決めていきます。
 ときどき、人間の快適な高さには、降りてきてくれますが、嫌なら、さっとどこかに行ってしまいます。猫好きは、その身勝手さ、まで含めて猫が好きです。
 
 ところが、愛犬家は、ほとんどの場合、犬に訓練を入れて、人間と一緒に行動しやすい犬を創ろうとする傾向や必要性があります。なので、犬が身勝手な行動をして、それも許せるくらいのチワワくらいの大きさならいいですが、ほとんどの方が、犬には、人が命令するものだと、思っていらっしゃるようです。

 猫好きは猫に合わせた生活を楽しみます。
 愛犬家(小型犬は猫っぽく飼っている方もいらっしゃいますが)は訓練の入った犬の規律正しい姿を誇る、といってもいいのではないでしょうか?

 でも、私自身は究極の犬の訓練は、犬が理解するまで待って、犬自体がTPOが分かる知性を持った犬に育てる・教育することだと、信じております。
 聴導犬が「飼い主の命令なし」に働く犬であることから、自分で考え、判断し、行動することを求められるので、特にそう思うのかもしれません。

 なので「待つ」訓練ということから、猫好きには犬の訓練ができるのだと、勝手に考えているのです。とはいえ、猫好きな方にそういうと「訓練なんて。動物は自由でいいよ」などと、反論されてしまうのでした。





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2 コメント

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じゃ、希望が (MU@沖縄)
2005-10-22 16:51:10
じゃ、猫好きな私にも、希望があるってことなんですね?

シャムの雑種を18年も飼ってるし。

(こいつ、これまで飼っていた猫の中でも最長記録更新中!)



犬も好きなんですが、子供時代に十分な知識も無く、満足な世話が出来ず

逃げられて以来、反省して飼わない事に決めたんです。

今でも、苦い思い出です・・・

かわいそうなことをしました。
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犬を飼うのに向いてないのは、短気な人 (有馬もと)
2005-10-24 22:33:02
 はい。でも、持論なので、例外もあるかもしれませんが、相手にかまわずなんでもかんでも自分の言うことをきかせないではいられない「短気な方」は、向きません。

 その点、猫好きは、「空間を共有できるだけでもハッピー」的に、相手に合わせるので、犬にも理解できるまで余裕を持って相手を見守れる傾向が見えます。

 なので、向いているといえます。

 でも、猫は自分で毛づくろいをして、ケアができますが、犬は違います。なので、世話は好きな方でないと「大変さ」ばかりを感じてしまわれるかもしれませんね。



 Muさん、大丈夫???



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