↑聴導犬みかんのユーザーさん(写真中央)と、10月に札幌に行った思い出の写真です。有馬とスタッフ矢沢と、3人で、仙台からのカーフェリーの上で。長い年月の信頼関係を感じます(撮影MAYUMI)
補助犬育成団体から補助犬を貸与させていただくと、ユーザー宅で多かれ少なかれ、訓練した成果が変化します。時には、補助犬たちが、ちょっと悪い性格を出すこともあります。人と犬ではあるのですが、命ある者同士の同居が始まるので、お互いの意思の強さ加減で、関係は日々変わるといってもいいでしょう。
補助犬は特に知能の高い、考える能力の優れた犬たちなので、相手次第で
「このくらいなら、甘えていいかな」とか
「このくらいまでなら、命令を無視してもおこう」とか、
外に出す性格を微調整で変えているのです。
そういった犬たちの絶え間ない微妙な変化をスタッフは知っているだけに、ユーザーさんに「継続的な訓練」「甘やかすのではなく、かわいがる行動」の必要性を繰り返しお話しています。
でも、滞在訓練中も自宅訓練中も、補助犬たちはとても従順で、高い訓練成果をあらわすので、ユーザーさんはついつい「こんなにすばらしいなら、大丈夫」と安心しきってしまわれがちです。また、一所懸命働いてくれるし、かわいいので、ついつい甘やかせがちになります。
だいたい、貸与後2ヶ月から半年目くらいでこの変化が起こります。初期の1ヶ月間くらいは、補助犬が「猫をかぶりながら」、家族と自分との関係を見極めている最中といえるでしょう。
他団体の例でも、訓練士がいなくなり、ユーザーさんと補助犬だけの生活になってだんだんにユーザー宅にも慣れ、徐々に、補助犬たちは自分とユーザーさんとの力関係を比較し、大きな顔をする子も出てきます。
そのたびに、ユーザーさんの自信をなくされないようにご指導をさせていただきながら、育成団体がアフターケアを続けることが必要になります。
ただ、このときにも、ユーザー宅へ訓練士がやってきて「簡単に治るでしょ?」と、自分の能力をひけらかすのではなく、ユーザーさんが秘めている能力を上手にひきだせるように、励ますことができるのが、インストラクターになります。
訓練士は犬に教育をするスタッフ。インストラクターは、ユーザーさんを指導できるスタッフと、(福)日本聴導犬協会では区分けしています。
指導によって、各々方が「あっそうか」とか「できた」と、理解さながら継続できるような自信をユーザーさんに持っていただくことが、育成団体にとって一番必要な教育で、インストラクターもさまざまなことを学ばせていただく経験になります。ユーザーさんと一緒に過ごさせていただく時間が、一番の勉強だと、このごろとくに、感じています。
補助犬育成団体から補助犬を貸与させていただくと、ユーザー宅で多かれ少なかれ、訓練した成果が変化します。時には、補助犬たちが、ちょっと悪い性格を出すこともあります。人と犬ではあるのですが、命ある者同士の同居が始まるので、お互いの意思の強さ加減で、関係は日々変わるといってもいいでしょう。
補助犬は特に知能の高い、考える能力の優れた犬たちなので、相手次第で
「このくらいなら、甘えていいかな」とか
「このくらいまでなら、命令を無視してもおこう」とか、
外に出す性格を微調整で変えているのです。
そういった犬たちの絶え間ない微妙な変化をスタッフは知っているだけに、ユーザーさんに「継続的な訓練」「甘やかすのではなく、かわいがる行動」の必要性を繰り返しお話しています。
でも、滞在訓練中も自宅訓練中も、補助犬たちはとても従順で、高い訓練成果をあらわすので、ユーザーさんはついつい「こんなにすばらしいなら、大丈夫」と安心しきってしまわれがちです。また、一所懸命働いてくれるし、かわいいので、ついつい甘やかせがちになります。
だいたい、貸与後2ヶ月から半年目くらいでこの変化が起こります。初期の1ヶ月間くらいは、補助犬が「猫をかぶりながら」、家族と自分との関係を見極めている最中といえるでしょう。
他団体の例でも、訓練士がいなくなり、ユーザーさんと補助犬だけの生活になってだんだんにユーザー宅にも慣れ、徐々に、補助犬たちは自分とユーザーさんとの力関係を比較し、大きな顔をする子も出てきます。
そのたびに、ユーザーさんの自信をなくされないようにご指導をさせていただきながら、育成団体がアフターケアを続けることが必要になります。
ただ、このときにも、ユーザー宅へ訓練士がやってきて「簡単に治るでしょ?」と、自分の能力をひけらかすのではなく、ユーザーさんが秘めている能力を上手にひきだせるように、励ますことができるのが、インストラクターになります。
訓練士は犬に教育をするスタッフ。インストラクターは、ユーザーさんを指導できるスタッフと、(福)日本聴導犬協会では区分けしています。
指導によって、各々方が「あっそうか」とか「できた」と、理解さながら継続できるような自信をユーザーさんに持っていただくことが、育成団体にとって一番必要な教育で、インストラクターもさまざまなことを学ばせていただく経験になります。ユーザーさんと一緒に過ごさせていただく時間が、一番の勉強だと、このごろとくに、感じています。