セカンドアルバムも、スウェーデンのみのヒットでしたが、サードアルバムの『The Final Countdown』、このアルバムが、まずはヨーロッパで火が付き、アメリカから、全世界での大ヒットアルバムとなりました。全米では最高位8位を記録したシングルの”The Final Countdown” 、この曲こそ、「北欧メタル」の代表曲、さらには、究極の産業ロック、とも言っていいかも、メロディアスで、かつカッコいい、ロックでした。
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年10月1日付、2週目の1位はBobby McFerrinの"Don't Worry Be Happy"。Bobby McFerrinですが、アメリカ・ニューヨーク出身のジャズミュージシャン。久しぶりのジャズ系のミュージシャンの大ヒット、レギュラーチャートでは初のヒット曲がついにNo.1獲得です。
2位は5位からアップ、Def Leppardの"Love Bites"。Def Leppardですが、イギリス出身のハードロック・ヘヴィメタルグループ。70年代後半にデビューし、83年には"Photograph"が最高位12位を記録、この曲で6曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop10ヒット、惜しくも1位を逃した最高位2位の"Pour Some Sugar On Me"に続き、2曲目のTop3ヒットになりました。
3位は前週と変わらず2週目の3位、Taylor Dayneの"I'll Always Love You"。Taylor Dayneですが、アメリカ・ニューヨーク出身のシンガー・ソングライター。デビュー曲"Tell It to My Heart"が最高位7位を記録、この曲でデビューから3曲連続でTop10入り、初のTop3ヒットとなりました。
4位は7位からアップ、Peter Ceteraの"One Good Woman"。Peter Ceteraですが、もちろんみなさんご存じ、アメリカンロックを代表するバンド、シカゴの元リードボーカリスト、1985年にシカゴを脱退、それ以降ソロ活動で、"Glory of Love"、"The Next Time I Fall"で連続のNo.1ヒット、この曲でソロ3曲目のTop40ヒット、その3曲ともTop5ヒットとなりました。
5位は13位からジャンプアップ、UB40の"Red Red Wine"。UB40ですが、イギリス出身のレゲエ・ポップ・バンド。イギリスでは80年代初めからヒットを持つ人気バンドでしたが、アメリカでは、84年にこの曲"Red Red Wine"が最高位34位の初のTop40ヒット。88年のネルソン・マンデラ70歳コンサートに出演し、再びこの曲に火が付き5位まで上がってきました。
この週2週目の1位はBobby McFerrinの"Don't Worry Be Happy"。1位はこの2週間、年間チャートは37位。Bobby McFerrinですが、アメリカ・ニューヨーク出身のジャズミュージシャン。久しぶりのジャズ系のミュージシャンのNo.1ヒットとなりました。
Bobby McFerrinですが、音楽活動を開始したのは1970年代初めから。初のアルバムは1982年、『Bobby McFerrin』をリリースします。その後もソロアルバムをリリース、ジャズチャートでは話題になってきます。
この曲"Don't Worry Be Happy"ですが、1988年にリリースした彼の4枚目のアルバム『Simple Pleasures』収録曲。このアルバム、なんと全曲が演奏なし、Bobby McFerrinのアカペラのみで構成されたアルバムです。
そのアルバムからのシングルがこの曲"Don't Worry Be Happy"。曲の作者はBobby McFerrin自身。なぜこの曲が突然の大ヒットになったかというと、1988年の映画『カクテル』で使われて話題になってのサントラからの大ヒットです。
"Don't Worry Be Happy"ですが、ジャズというよりも、レゲエ風のアカペラソング。軽快なリズムとともに、ボビー・マクファーリンのボーカルが心にしみますね。サントラで使われたことにより、この素晴らしい曲が多くの人に知られることになり、大ヒットに結びつきました。アカペラソングでは、この曲がビルボード初のNo.1ソングとなったとのことです。
今週 先週 song / artist 1 1 DON'T WORRY BE HAPPY / BOBBY MCFERRIN 2 5 LOVE BITES / DEF LEPPARD 3 3 I'LL ALWAYS LOVE YOU / TAYLOR DAYNE 4 7 ONE GOOD WOMAN / PETER CETERA 5 13 RED RED WINE / UB40 6 10 DON'T BE CRUEL / CHEAP TRICK 7 2 SWEET CHILD O' MINE / GUNS N' ROSES 8 12 I HATE MYSELF FOR LOVING YOU / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS 9 4 SIMPLY IRRESISTIBLE / ROBERT PALMER 10 17 WHAT'S ON YOUR MIND / INFORMATION SOCIETY 11 8 IF IT ISN'T LOVE / NEW EDITION 12 14 PLEASE DON'T GO GIRL / NEW KIDS ON THE BLOCK 13 11 IT WOULD TAKE A STRONG STRONG MAN / RICK ASTLEY 14 21 GROOVY KIND OF LOVE / PHIL COLLINS 15 19 DON'T BE CRUEL / BOBBY BROWN 16 18 FALLEN ANGEL / POISON 17 9 NOBODY'S FOOL(THEME FROM "CADDYSHACKⅡ) / KENNY LOGGINS 18 20 DON'T YOU KNOW WHAT THE NIGHT CAN DO? / STEVE WINWOOD 19 15 A NIGHTMARE ON MY STREET / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE 20 23 TRUE LOVE / GLENN FREY 21 24 FOREVER YOUNG / ROD STEWART 22 6 PERFECT WORLD / HUEY LEWIS & THE NEWS 23 22 STAYING TOGETHER / DEBBIE GIBSON 24 26 WHAT YOU SEE IS WHAT YOU GET / BRENDA K. STARR 25 27 CHAINS OF LOVE / ERASURE 26 28 NEVER TEAR US APART / INXS 27 31 WILD, WILD WEST / THE ESCAPE CLUB 28 32 THE LOCO-MOTION / KYLIE MINOGUE 29 35 ONE MOMENT IN TIME / WHITNEY HOUSTON 30 16 WHEN IT'S LOVE / VAN HALEN 31 40 KOKOMO / BEACH BOYS 32 37 SUPERSTITIOUS / EUROPE 33 39 TIME AND TIDE / BASIA 34 43 BAD MEDICINE / BON JOVI 35 42 ANOTHER LOVER / GIANT STEPS 36 25 MONKEY / GEORGE MICHAEL 37 41 INDESTUCTIBLE / FOUR TOPS 38 44 DON'T KNOW WHAT YOU GOT / CINDERELLA 39 29 FAST CAR / TRACY CHAPMAN 40 46 HOW CAN I FALL? / BREATHE
1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart38は、Taylor Dayneの"I'll Always Love You"。年間チャートは第20位。最高位3位ながら、Hot100には30週間チャートイン、この年、最も長くHot100内にとどまることになる超ロングヒットで、年間上位に食い込む大ヒットになりました。
Taylor Dayneですが、アメリカ・ニューヨーク出身のシンガー・ソングライター。デビューは1980年代半ば、ファーストアルバムの『Tell It to My Heart』を1988年にリリースします。
このアルバムからのファーストシングルが"Tell It to My Heart" 。最高位は7位を記録。続くシングルの"Prove Your Love"も、最高位第7位を記録、デビューから連続の大ヒットシングルとなりました。特に、"Tell It to My Heart"は覚えやすいダンス・ポップミュージックで、世界的な大ヒットになりました。
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年9月24日付、4位から上がって初の1位はBobby McFerrinの"Don't Worry Be Happy"。Bobby McFerrinですが、アメリカ・ニューヨーク出身のジャズミュージシャン。久しぶりのジャズ系のミュージシャンの大ヒット、レギュラーチャートでは初のヒット曲がついにNo.1獲得です。
2位は2週間の1位からダウン、Guns N' Rosesの"Sweet Child O' Mine"。アメリカのハードロック、ヘビーメタルバンドGuns N' Roses、デビューアルバム『Appetite for Destruction』から、初のTop40ヒットがついにNo.1、これだけヘヴィなロックバンドとしては初といっていいNo.1ヒットとなりました。
3位は5位からアップ、Taylor Dayneの"I'll Always Love You"。Taylor Dayneですが、アメリカ・ニューヨーク出身のシンガー・ソングライター。デビュー曲"Tell It to My Heart"が最高位7位を記録、この曲でデビューから3曲連続でTop10入り、初のTop3ヒットとなりました。
4位は2週間の2位からダウン、Robert Palmerの"Simply Irresistible"。Guns N' Rosesに阻まれて2曲目の1位はなりませんでした。Robert Palmerですが、初のTop40ヒットが1978年の"Every Kinda People"。以来、ソロではこの曲で6曲目のTop40ヒット、The Power Stationの3曲を含めると、この曲で9曲目のTop40ヒット、No.1の"Addicted to Love"など、3曲目のTop3ヒットとなりました。
5位は9位からジャンプアップ、Def Leppardの"Love Bites"。Def Leppardですが、イギリス出身のハードロック・ヘヴィメタルグループ。70年代後半にデビューし、83年には"Photograph"が最高位12位を記録、この曲で6曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop10ヒット、惜しくも1位を逃した最高位2位の"Pour Some Sugar On Me"に続き、2曲目のTop5ヒットになりました。
この週2位からダウンして4位はRobert Palmerの"Simply Irresistible"。最高位は9月10日、17日付の2週間の2位、年間チャートは23位。Guns N' Rosesに阻まれて、2曲目の1位はなりませんでしたが、"I Didn't Mean To Turn You On"に続き最高位2位を記録する大ヒットになりました。
Robert Palmerですが、イギリス出身のシンガー・ソングライター、ロック・R&Bシンガー。デビューは70年代中頃、ロックシンガーながら、ソウルフルなボーカルが注目され、ソロシンガーとしてデビュー、初のソロアルバムを74年にリリースしますが、この時には、大ヒットまでには至りませんでした。
80年代になると、しばらくシングルヒットがなく忘れていた頃、1985年になって、突如、Duran DuranのAndy Taylor、元ChicのTony ThompsonなどとThe Power Stationを結成、"Some Like It Hot"が最高位6位、"Get It On" が最高位9位など、3曲のTop40ヒットを出して復活します。
The Power Stationの活動はアルバム1枚で終わり、ソロ活動に復帰、同じ年の1985年、8枚目のソロアルバムとなる『Riptide』をリリース、このアルバムからは、ファーストシングルはTop40にも入らなかったものの、2枚目のシングル"Addicted to Love"が突然1位となる大ヒットシングルとなりました。
続く3枚目のシングルは最高33位と空振りでしたが、4枚目が再びの大ヒット、"I Didn't Mean To Turn You On"が、最高位2位を記録する大ヒットとなりました。 こちらをご覧ください→→→
この曲"Simply Irresistible"ですが、続くソロ9枚目のアルバム『Heavy Nova』からのファーストシングルカット曲で、最高位2位を記録する大ヒットでした。Robert Palmerのヒット曲ですが、The Power Stationの曲を含めても、この曲で9曲目、ヒット曲の数は少ないものの、9曲中5曲がTop10入り、1位1曲、2位2曲と、大ヒットが多いのが驚きです。
そしてこの曲のPV、"Addicted to Love"、"I Didn't Mean To Turn You On"で登場したお姉さま方が、この曲でも登場です。濃いメイクで、黒髪のオールバック、マネキンのような無表情でのダンスは健在、というより、パワーアップしていますね。
今週 先週 song / artist 1 4 DON'T WORRY BE HAPPY / BOBBY MCFERRIN 2 1 SWEET CHILD O' MINE / GUNS N' ROSES 3 5 I'LL ALWAYS LOVE YOU / TAYLOR DAYNE 4 2 SIMPLY IRRESISTIBLE / ROBERT PALMER 5 9 LOVE BITES / DEF LEPPARD 6 3 PERFECT WORLD / HUEY LEWIS & THE NEWS 7 11 ONE GOOD WOMAN / PETER CETERA 8 7 IF IT ISN'T LOVE / NEW EDITION 9 8 NOBODY'S FOOL(THEME FROM "CADDYSHACKⅡ) / KENNY LOGGINS 10 15 DON'T BE CRUEL / CHEAP TRICK 11 10 IT WOULD TAKE A STRONG STRONG MAN / RICK ASTLEY 12 14 I HATE MYSELF FOR LOVING YOU / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS 13 19 RED RED WINE / UB40 14 18 PLEASE DON'T GO GIRL / NEW KIDS ON THE BLOCK 15 17 A NIGHTMARE ON MY STREET / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE 16 6 WHEN IT'S LOVE / VAN HALEN 17 22 WHAT'S ON YOUR MIND / INFORMATION SOCIETY 18 21 FALLEN ANGEL / POISON 19 20 DON'T BE CRUEL / BOBBY BROWN 20 27 DON'T YOU KNOW WHAT THE NIGHT CAN DO? / STEVE WINWOOD 21 31 GROOVY KIND OF LOVE / PHIL COLLINS 22 26 STAYING TOGETHER / DEBBIE GIBSON 23 28 TRUE LOVE / GLENN FREY 24 30 FOREVER YOUNG / ROD STEWART 25 13 MONKEY / GEORGE MICHAEL 26 29 WHAT YOU SEE IS WHAT YOU GET / BRENDA K. STARR 27 32 CHAINS OF LOVE / ERASURE 28 33 NEVER TEAR US APART / INXS 29 16 FAST CAR / TRACY CHAPMAN 30 12 ANOTHER PART OF ME / MICHAEL JACKSON 31 36 WILD, WILD WEST / THE ESCAPE CLUB 32 40 THE LOCO-MOTION / KYLIE MINOGUE 33 23 I DON'T WANNA LIVE WITHOUT YOUR LOVE / CHICAGO 34 24 I DON'T WANNA GO ON WITH YOU LIKE THAT / ELTON JOHN 35 43 ONE MOMENT IN TIME / WHITNEY HOUSTON 36 25 HERE WITH ME / REO SPEEDWAGON 37 46 SUPERSTITIOUS / EUROPE 38 35 HANDS TO HEAVEN / BREATHE 39 44 TIME AND TIDE / BASIA 40 58 KOKOMO / BEACH BOYS
そのLoggins & Messinaですが、最高位4位を記録した"Your Mama Don't Dance" 「ママはダンスを踊らない」など、計3曲のTop40ヒットを出し、76年に活動を停止、Kenny Logginsはソロ活動に入ります。
ソロでは、まずは、1978年にStevie Nicksとのデュエット"Whenever I Call You 'Friend'"が最高位5位を記録、私が大好きな曲でした。他にも、"This Is It" など、ソロヒットを続ける中、ソングライターとしても活躍、The Doobie Brothersの1979年のNo.1ヒット"What a Fool Believes"は、Michael McDonaldとの共作です。
80年代に入ると、皆さんご存じですね、映画の主題歌での大ヒットを連発します。まずは、1980年、『Caddyshack1』の収録曲"I'm Alright"が最高位7位のヒット、その後1984年の『Footloose』の主題歌"Footloose"が3週間の1位、1986年には、『Top Gun』のサウンドトラック収録"Danger Zone"が最高位2位、1987年には映画『Over the Top』から"Meet Me Half Way"が最高位11位、"Meet Me Half Way"はこちらをご覧ください→→→